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パニック発作を乗り越えて

まもなくパニック障害になってから2年が経つ



始まりは2019年5月末だった

通勤の帰り道

電車内で2回目の発作が起きる

(実はその一週間前に1回目の発作は起きていた

こんなこと初めてと同僚に話して、

その後忘れていた)


この2回目は

« 1回目のあれって、

もしかしてもしかして、

なんとか発作というんじゃないか? »

携帯で検索していたら

パニック発作という文字が出てくる


うわあああああ

わたしも、これじゃん...😂

とその時

電車が新宿駅手前で止まってしまい

しばらくお待ちくださいとアナウンス


逃げられない状況にびっくりして

さらに血の気が引いて

それからめでたく発作になる

(動悸&不安)



電車を降りても

なんだか様子がおかしい

次の電車に乗れる気がしない


しかたないと駅ビルのdean&delucaで

一息つく

砂糖で血糖値あげてみるかと

ラテに5個くらい入れたのに

飴を何個も舐めてるのに


動悸となぞの不安が断続的に続く


どうしたらよいか全然わからなかった

大都会の人混みの中

ひとり孤独であった

みんなと見ている風景がちがう

感じている感覚がちがう😭


帰りたいよう...帰れないよう...

どうしたらいいんだ


ルミネの階段に座り込む

整体の先生にも

家族にもSOSの電話をする



警備員に休憩室へ連れて行ってもらい

横になったものの

どんどんひどくなる感じ


このままだと

どうにかなりそうだったので

3度目くらいの救急車を呼びますか?に

イエスと答える



あとでわかるのだが、

これがわたし史上最長の発作であった



何が起きているか

じぶんでもわからない

そして

じぶんがコントロールできない


発作自体は大きくないのだが

とりあえず1分おきに動悸がやってきて

頭がおかしくなりそうだった

気が本当に狂いかけていた

判断も冷静な考えも全くできない感じ




それで救急車に乗ったから

もう助けてもらえると思ったら

検査して異常なし

後日精神科に行くようにと

言われただけで

薬も注射も点滴もなし

予想とちがう😂


どうすんだよ〜😭

それならばチョコレート下さい!

と懇願する

血糖値上げたら落ち着くだろうと思ったからだ


そしたら

ないですっ!

自分で向かいのコンビニ買って

と言われ

わたしはめちゃくちゃ驚いた

(えええー?!

病院にないの?なんでないの?)


そりゃないよね、

そんなこともわからないほど

おかしくなっていた😂



それでただベッドで

家族が迎えにくるのを待ち

夜中タクシーで帰ったのだった


発作は何十回と出たものの

数時間後には自然と止んでいった




後日心療内科に行ったら

パニック障害と診断

頓服をもらう


当初長くても一週間休めば

治るだろと思っていた

それが休んでもゆっくり過ごしても

全然よくならず...発作や不安が襲う毎日



やがて休職期間を1ヶ月に延長

よくなりかけて

駅前に出るも発作で沈没


頓服は2、3回飲む

でも、その後ヤクが切れたかのように

不安が後からくるので止めた



とうとう1ヶ月更新の休職になる

料理もできず

しんどくなって徒歩10分の実家に

夫を置いて帰る



2、3ヶ月ゆっくり治したらと母に言われて

こんな状態を

そんな長い期間過ごすなんて

冗談じゃない!!と言い返す


本当にそんな気持ちだった


整体の先生にも

梅雨が終わったら治ると言われた

だから梅雨明けを毎日待っていた


しかし8月になっても

治らなかった


9月になった

徐々に散歩の距離をまた伸ばし

駅前まで行けるようになり

整体の先生のところにも行けた


治ったね!と言われた

嬉しくて嬉しくて

途中雷と突然の雨にあっても

ルンルンで帰った


母にも、いやー大変だったね

本当にありがとう

と過去の話のようにパニックのこと話した


その週、駅前に行こうとしたら発作になった

治ったはずなのに

発作が連続的になり

とうとう

家の中で呼吸もまともにできなくなった

整体の先生にSOSの電話

そしたら

ゆっくり呼吸をしなさい

今すぐ半身浴して体を温めなさいと言われた

そしてなぜ毎回発作になるの?

なぜ学ばないの?と言われた


非常に、非常にショックだった


毎日どれだけ気をつけて行動しているか

パニックの専門書は読まなかったんだが

(ネットもテレビも本も遮断

見れなかった)

とにかく努力していた


なのに責められた気がして

わたしは悲しかった


毎日わたしの看病に来てくれる妹と

相談し

やることやろう!

体を温めよう!と

冷えとり健康法を真剣にやることにした


毎日半身浴を5時間くらいした

靴下を何枚も履いた


10月になった

そのうちお腹空いているのに

ご飯が食べられなくなった

しかしトイレには一日5回も行く

だからどんどん痩せてしまい

頰もこけた

お腹がガリガリになった


くず湯を飲んで生き延びた


後から考えると

体のデトックスのようだった


そしてまた外に出られるようになった

そんな時

妹が、”森田療法の先生を見つけたの

薬なしでパニック治せるみたいよ

行ってみる?”


11月

この臨床心理士の先生に出会えたおかげで

わたしのパニックは180度変わった

梶が思いっきり切られて方向転換した感じ


なぜなら

パニックの仕組みを教えてもらえたからだ

発作は繰り返して当たり前

波線を描きながら良くなるのだ

ということを教えてもらった


こわくて逃げたい時

逃げるともっとこわくなる

逃げないと自然と消えていくことを

教えてもらった





こうやってわたしは最初の半年間

わけもわからず

自力で治そうとして試行錯誤した

そして臨床心理士の先生に出会い

仕組みを徐々に理解しながら

できなくなったことが

再びできるようになった



薬を飲まずに

不安の波に乗り

受け止め

過ぎ去る経験を何度も何度も繰り返した



今となってはその苦しみも

私の糧となっているし

正直リアルには思い出せない


今だって不安は出てくるが

なんとかなる



あれから2年が経った

できないことはまだある

だけどわたしは2年前より

はるかに幸せだ


幸せは

今を生きる喜びを

感じる心


仕事じゃない

お金じゃない

責任じゃない

未来にあるであろう幸せじゃない




急いで治すことをあきらめ

ゆっくり

生命に向き合ったら

今まで気づかなかった

本当に生きる喜びを

得た


幸せは

自分の中にあるもの

それがわかるようになった


手放すことを知った

ありのまま

それ自体が

生きることであることを知った



パニックのおかげである









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