酔いどれ男のさま酔い飲み歩記・年末SP~コロナ禍を振り返る②
コロナ禍以前の生活が戻りつつあるが、まだ完全ではない。新型コロナは終息したわけでなく、今はあくまでも「withコロナ」なだけ。でも、飲み歩くのに有形無形の制約がなくなったのはありがたいことだ。
振り返ると、新型コロナが社会問題化した2020年3月から、5類に移行する2023年4月までの約3年間で、外飲みしたのはたった3回。自己抑制していた部分もあるが、ずいぶんと窮屈な思いをしてきたものである。
2024年こそ、本腰を入れた飲み歩きを再開させたい・・・そんな思いをこめつつ、年末スペシャルとして、コロナ禍での外飲みについて記しておこう。
第2話「よみがえった酒」
2023年1月 山梨への初詣後の一人酒
新型コロナも3年目を迎えると、ワクチン接種が進んだおかげもあって、世の中はだんだんとwithコロナの時代へと向かっていた。私も長い間「自主的緊急事態宣言」を出し、徹底して外飲みを控えてきたが、そろそろ解禁してもいいだろう。
年明け早々、ついに緊急事態宣言を撤回し、新たに「withコロナ活動宣言」を出した。感染リスクは当然避けねばならないが、感染予防対策を徹底したうえで徐々に活動範囲を広げていこうと考えたのだ。
その皮切りにすべく、恒例の初詣の目的地に山梨県甲府市の武田神社を選んだ。お参りが最大の目的であることは言うまでもないが、甲府駅近くで昼酒を飲もうという目論見を持って出かけたのである。
参拝後にやって来たのは、ランチ営業をしている居酒屋「三ツ星マート甲府駅前店」。窓際の席に案内してもらい、甲州ワインビーフ鉄板焼き定食と生ビールを注文する。この店はタッチパネルで注文するシステムなのでありがたい。
外飲み・・・実に2年ぶりだ。
生ビールが目の前に出てきた。ジョッキがキンキンに冷え、ほどよく泡立っている。真冬であっても一杯目はビールがいい。ゴクリと口にする。この味わいがたまらない。2年間も待たされたのだからな。
帰りの列車に乗るまで少し時間がある。甲府駅のコンコース内にある「葡萄酒一番館」というスタンディングバーで、甲州ワインの飲み比べセットをいただく。平日なので店員以外にお客はいない。ソーシャルディスタンスは完璧だ。
新酒とプレミアムワインの飲み比べ、これはなかなかいい。甲州ワインの奥の深さをしみじみと感じさせてくれる。飲んでいくうちに、どんどんと酔いが回ってきた。昼酒のこの感覚は久しぶりだなあ。一人酒、たまらないぞ。
2023年5月 長野市で昼酒
2023年5月に新型コロナは5類に移行し、ようやくコロナ禍前の日常が戻ってきた。5類だからといって、これまで続けてきた感染予防対策の手を緩めるわけではないが、飲み歩き道楽を本格的に再開するためのステップにはなるだろう。
そんなわけで早速、ゴールデンウイーク明けに長野市へ昼飲みに出かけよう!(つづきは以前のエッセイ「withコロナで昼酒に酔った長野市飲み歩き」でどうぞ)
おわりに
別に自粛していたわけではないが、長野市での昼酒以来、一人酒をする機会なく年末まできてしまった。来る年、「酔いどれ男のさま酔い飲み歩記」がたっぷり書けるほど飲み歩ければいいなあと願ってやまない。
呑んべえ皆さんも、お酒を飲まない皆さんも、どなた様も良いお年をお迎えください。
※お知らせ 2024年の「酔いどれ男のさま酔い飲み歩記」は1月17日から連載の予定です。なお、エッセイは定期連載していきますが、毎週掲載にこだわらず、時々お休みをいただきながら続けていく予定です。
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