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昼ごはんの楽しみ方 #3 『御坊のソウルフード、せちやきって何?』

紀州鉄道に乗車したあと、お腹がすいたので、何か美味しいものはないのかなと調べてみたら、「せちやき」というものがあるということを発見した。
しかも、せちやきは御坊のソウルフードなのだという。
駅からそんなに離れていないし、電車が来るまで時間があったので、ちょっと行ってみることに。
せちやきを提供している「やました」さんは、店の見た目も中も、普通のお好み焼き屋さんという雰囲気。
早速、お目当ての“せちやき”を注文。

それにしても、そもそも、"せちやき"とは何なのか?
誕生の経緯から説明してみたい。
せちやきが誕生したのは1960年頃。初代の店主である山下さんは、当時の来店客から「焼きそばを卵でせちごうてくれ」という注文を受けたらしい。
この「せちがう」とは御坊弁で「無茶苦茶にする、いじめる」の意味だという。
山下さんはその注文にどう応えるべきか試行錯誤し、
焼きそばを溶き卵でお好み焼き状に固めたものを提供したそうだ。
これがせち焼きの始まり、ということらしい。

なるほど、御坊の方言「せちがう」が由来なんですね。
それにしてもこの「せちがう」という言葉はインパクトあるな、と思う。
地元の人はどんなふうに使うのだろうか?
「せちがったら、だめだよ」「せちがってるなぁ」「せちがわんといて」「せちがっちゃおか」というふうに使うのだろうか。
この言葉は、すぐに覚えてしまう魔力のようなものを持っている気がする。


焼き上がり前


完成


肝心の味なのですが、これがとても美味しいのです。

せっかく御坊の方言が使われているわけだし、味も美味しいし、もっと流行ってもいいんじゃないか、と思うのだけれど。


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