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中学受験さえしなければ


このページをひらいてくださってありがとうございます。
みゃうです。



私の人生での一番の後悔は、中学受験をしたことです。

半ば母が決めたので、後悔というには少し違和感がありますが、

「中学受験さえしなければ」と思うことが多いです。



私が受験したのは私立ではなく、

公立の中高一貫校です。

本命一本勝負で、不合格の場合は

受験なしの公立中学に行くという方針でした。



結果、見事に不合格で、

受験なしの公立中学に行くことになりました。

不合格だったことへのショックはありましたが、

公立中学に行くことに抵抗はありませんでした。



問題が浮上したのは、高校生になってからです。

自分を見つめ、自分らしく生きようと試行錯誤したとき、

中学受験に奪われたものの大きさを知りました。



小学生のとき、私は器械体操を習っていました。

3歳のころからやっていて、大好きでした。

練習の成果を発揮できる大会に出るのも楽しみにしていました。



しかし、受験が近づいてきた小6の4月、

母に大会に出ることを止められました。

大会の規定の演技の変更が私に有利にはたらき、

上位に食い込めそうだと期待した矢先でした。



出たくて出たくて仕方ありませんでした。

説得を試みるも玉砕し、

ついに大会に出ることは叶いませんでした。

私はこのことを今でも根に持っています。



私は中学受験を機に、絵を描くことをやめてしまいました。

受験勉強をするということは、

勉強しかしてはいけないと思っていたので、

絵を描くのをやめました。



中学受験を終えても、絵を描くことを忘れ、

高2になるまで再開することはありませんでした。

高2で再開したとき、

私は自分の絵の下手さに愕然としました。



前は自分は絵がうまいと思って、

何も考えずに楽しく描けたのに、

自分の下手さに絶望しました。



中学受験をせずに絵を描き続けていれば、

こんなことはなかったかもしれないと嘆きました。

楽しく絵を描き続け、

いつのまにかうまくなっていたかもしれないと思うと、

悔やんでも悔やみきれません。



中学受験を経て、新たに得たこともあります。

高校受験で第一志望の高校に合格できたのは

中学受験をしたおかげです。



しかし、それでも中学受験をしなければよかったと思います。

器械体操、水泳、絵を描くこと、小説を描くこと。

好きなことを失うという代償はあまりに大きすぎました。



「中学受験さえしなければ」

この思いが消えることは、生涯ないと思います。

私がこの経験から学んだのは、

自分のことは自分で決めること。

自分の大事なものを見失わないこと。

もう二度とこのような思いをしないために。




最後まで読んでくださってありがとうございます。

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