ムーギ

ファッションアンダーウェアブランドMUUGIディレクター。シルクなどの上質な素材を用い…

ムーギ

ファッションアンダーウェアブランドMUUGIディレクター。シルクなどの上質な素材を用いたアンダーウェアを展開するブランド、MUUGI(ムーギ)を2020年6月に立ち上げ。https://muugi.jp || https://www.instagram.com/muugi.jp/

最近の記事

2021年6月、ポップアップ@西武池袋本店で感じたこと

2021年6月16日〜29日まで、西武池袋本店にてポップアップを開催しました。 ブランドにとってはじめての百貨店でのポップアップ。 ふだんオンラインのみで活動をしているわたし自身にとって、たくさんのお客様の声をリアルに聴ける機会は、大変貴重なものになりました。 noteにも書いてきたとおり、MUUGIのシルク生地の気持ちよさや締め付け感のない着心地、デザイン性やこだわりのカラー展開は、自分自身が納得いくまで練りに練って作り上げてきたもの。 自信をもって世の中に出しているので

    • ウールインナーの話② 〜あったかインナーだけで終わらせない〜

      あったかインナーにぴったりな高機能素材、超極細メリノウールに出会ったわたし(前回の話はこちら)は、さっそく試作品として半袖と長袖のカットソーを作りました。着てみた感じは悪くない、しかしなにかが足りない・・・。 実はその試作品、あまりにインナーっぽく仕上がってしまったのでした。 このままだと、「すごく良い生地で作った冬用インナー」になってしまう。もちろんそれでも、肌荒れに悩む人の助けにはなるかもしれない。だけれど、わたしがどこかに抱えていた「春夏が来ると衣替え要員となって去っ

      • ウールインナーの話① 〜希少な超極細メリノウールとの出会い

        2020年12月、MUUGIからメリノウール100%のカットソーを発売しました。 これまでシルクにこだわってシルクのアンダーウェアを作るというお話をしてきましたので、今度はウール?なぜ?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 今回は、このメリノウールのカットソーをどうしても世の中にお届けしたかったお話をさせてください。 これまでのnoteでも書いてきたとおり、わたしは下着やインナーによる肌荒れに悩まされてきました。 とても有名な某あったかインナー、以前のわたしも冬に

        • 理想的なシルク生地をつくる 〜見つからなかったから、つくることに〜

          MUUGI(ムーギ)のアンダーウェアのコンセプトと具体的な仕様が頭の中にイメージとしてできていったあと、次なるステップは、それをどのように作るのか?ということ。 (前回の記事はこちら。) 服づくりには、たくさんの工程があります。たとえば、服ができていく流れをすごく単純化して言うと、糸の原料→糸の紡績(糸になる)→生地作り→生地の染色→パターン・仕様決め→裁断・縫製→仕上げというプロセスがあります(あくまでシンプルにした一例です)。 これらの各プロセスにはたくさんの会社や

        2021年6月、ポップアップ@西武池袋本店で感じたこと

        • ウールインナーの話② 〜あったかインナーだけで終わらせない〜

        • ウールインナーの話① 〜希少な超極細メリノウールとの出会い

        • 理想的なシルク生地をつくる 〜見つからなかったから、つくることに〜

          シルクのブラキャミ (カップ付きタンクトップ)がほしい 〜良いのがないなら、どんなものがいいのか?と考えた話〜

          ここまで、MUUGI(ムーギ)のアンダーウェアのコンセプトが生まれた、極私的なストーリーをお伝えしてきました。 1. 背中ニキビに悩んだ話 〜シルクにたどりついた理由〜 2. 締め付ける下着が着られなくなってきた 3. 「インナー問題」を考える 〜ファッションの最高の脇役を目指して〜 背中ニキビに悩んだり、下着の締め付けが苦しかったり、毎朝の服決めがインナー問題のせいでてんてこ舞いになったり。それぞれの課題を解決してくれる下着はありました。でも、1つを解決しても残りの2つ

          シルクのブラキャミ (カップ付きタンクトップ)がほしい 〜良いのがないなら、どんなものがいいのか?と考えた話〜

          「インナー問題」を考える 〜ファッションの最高の脇役を目指して〜

          前回、前々回と、アンダーウェアブランドMUUGI(ムーギ)の立ち上げにあたり譲れなかった3つのコンセプトがうまれた背景についてお話ししています。 MUUGIの3つのコンセプトについてはこちら↓ ここまでお伝えしてきた2つの要件は、それぞれ一言でいえば「肌へのやさしさ」、「体へのやさしさ」を求めたものでした。 3つ目の要件は、「1枚で着ても、インナーとして着ても。スタイリングの良き脇役となるデザイン」。 こちらは文脈が全く変わり、ファッションです。 また個人的な話になりま

          「インナー問題」を考える 〜ファッションの最高の脇役を目指して〜

          締め付ける下着が着られなくなってきた

          前回から、アンダーウェアブランドMUUGI(ムーギ)の立ち上げにあたり譲れなかった3つのコンセプトと、それらがうまれた背景についてお伝えしています。 MUUGIの3つのコンセプトについてはこちら↓ 本日は、私の下着に求める要件2「締め付けず、心地よい。ノンストレスなフィット感」に至った理由をお話しします。 これは、下着によって体調が悪くなった経験がきっかけでした。 昔は、当然のようにブラをずっと着けていました。疑問をもたず着ながらも、なんとなく不快感はずっと感じていました

          締め付ける下着が着られなくなってきた

          背中ニキビに悩んだ話 〜シルクにたどりついた理由〜

          前回は、アンダーウェアブランドMUUGI(ムーギ)の立ち上げにあたり譲れなかった3つのコンセプトについてお話ししましたが、今回からは、その3つの要件がうまれた背景について書いていきたいと思います。 MUUGIの3つのコンセプトについてはこちら↓ まずは1つめ、「デイリーに使える、高機能な天然繊維シルク」についてです。 実はわたしがシルク生地にこだわるようになったきっかけは、背中ニキビ(吹き出物)なのです。 ですので、あくまで個人の体験談ですが、背中ニキビの話を本日は。

          背中ニキビに悩んだ話 〜シルクにたどりついた理由〜

          わたしが下着に求めたこと 〜あれもこれも満たしたい〜

          こんなアンダーウェアが欲しいなという要件がはっきりと定まったのは、ちょうど1年くらい前の2019年夏。 まずは、そこに至るまでの変遷を数回に分けて書いていきたいと思います。 MUUGIの第一弾アイテム、シルク100%のカップ付きアンダーウェアは、以下の3つのコンセプトからできています。詳細はこちら↓。 1. デイリーに使える、高機能な天然繊維シルク シルク100%, しかもペラペラのシルクではなくて、きちんと上質感があるシルクであること。そしてお手入れがしやすいシルクであ

          わたしが下着に求めたこと 〜あれもこれも満たしたい〜

          MUUGIのご挨拶 〜わたしが欲しかったシルクのインナーブランド〜

          2020年6月に、アンダーウェアブランドMUUGI(ムーギ)を立ち上げました。 わたし自身が長年にわたって、ファッションと下着の関係や健康と下着の関係に悩み、試行錯誤してきました。 ある下着は服に響きやすい、ある下着は締め付けがきつくてアンダーが苦しくなる。また別の下着は、上から着た服のラインがうまく決まらない。また別の下着は、肌が荒れてしまった・・・。 百貨店からオンラインショップまで、かなりの数の下着を試してきたと思います。 でも、納得のいくものには出会えず時が経ち、

          MUUGIのご挨拶 〜わたしが欲しかったシルクのインナーブランド〜