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「カブり」が避けられないなら「それでなくてはいけない理由」で差別化を
星の数ほどの小説が溢れているWeb小説の世界…
ネーミング、設定、展開、テーマetc…誰のどの小説とも全くカブらずに創作するのは、不可能なのかも知れません。
自分も他の物書きさんの小説を読んでは「ヒロインの名前がカブっとる…」「キャラ設定がなんか似てる…」など、オリジナリティーの無さに時々凹みます…。
全く違う人間が書いているのに「何かが似てしまう」のは、きっと「同じ時代の空気」を吸って、そこからイメージを吸収しているせいなのでしょう。
(たとえば、爆発的人気コンテンツや、時代を席巻するトレンドが現れると、意識するとしないとに関わらず、ソレに影響を受けた作品がポコポコ生まれるのは「あるある」かと思われます。)
以前は小説をUPする前に、タイトルでエゴサして類似作品がないかググっていたこともありますが…
昔は小説連載前に、類似タイトルが無いか #エゴサ してました。
— 津籠 睦月【つごもり むつき(※HN)】 (@mutsukitsugomor) February 24, 2019
が、連載開始数年経ってから
とあるアニメの各話タイトルに激似なモノが出現…
「後からカブり」は防げん…と
今はもう諦めてます。#web小説#花咲く夜に君の名を呼ぶ#しかも1文字違い#同じ電波拾った説https://t.co/TDrarXb9z8 pic.twitter.com/t3fuZpVxfh
検索で全ての「カブり」が拾えるわけでもありませんし、「後から似たものが出てくる」ことまでは避けられません。
今でも「なるべくカブらないように」「オリジナリティーが出せるように」は心がけていますが…
それと同時にやっているのが「設定に『それでなくてはいけない』理由付けをする」ことです。
たとえば、ネーミングに「意味」を持たせる、作品全体を通した「統一感」を出す…等です。
具体的に例を挙げると、和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」では、ヒロインの名前をある女神の別名(の一部)から取っています。
(ネタバレになるかも知れないため、何の女神かは書けません。)
さらには字面を「タイトルに含まれる漢字」から選び、「タイトルにヒロインの名前が隠れている」状態にしています。
さらにさらにヒロインの父の名の「読み」(の一部)を娘の名の「読み」と共通させ、ヒロインの母の名には娘と同じ「花」という漢字を使っています。
(そこで「親子感」を出そうという目論見です。さらに言うと、ヒロインの故郷の名にも「花」の字が含まれます。)
異世界転生ファンタジー小説「囚われの姫は嫌なので、ちょっと暴走させてもらいます!~自作RPG転生~」では、ヒロイン(転生後)の名前は「前世(転生前)」の名前をもじって付けています(名だけでなく、姓も)。
さらには、いわゆる「攻略対象」の名前を「愛称が色名になる」よう、ネーミング由来に統一感を持たせています。
それが高じて「色名だけでなく、別の隠しワードも入れてみよう」になって、今や二重・三重の隠しワードが入るようになってしまっていますが…。
第4部のエルフの名には「色名(兼植物名)」+「宝石の名」、鬼族の名には「色名(漢字)」+「日本の神話・伝説関連の名」、第5部の魔界編に至っては「色名」+「ソロモン72柱の悪魔の名」+「異界(特に地獄)の名」を入れています。
こうやってネーミングや設定に「こだわり」を持つと、作者本人も楽しいですし、「適当に作っているわけではない」「他作品からパクっているわけではない」というのが伝わると思いませんか?
(いろいろ遊んでしまっているので、ある意味「テキトー」に見えるかも分かりませんが…手を抜いてはいない、ということで。)
こだわり出すと、とことん凝ってしまう性格のため、大概の作品にはそんな「設定由来」や「裏話」が山ほど存在します。
この種の「こだわり」、読者の「読みの深さ」次第では一切気づかれないまま終わってしまうのかも知れませんが…
「こだわり」を入れた分、少しでも「おもしろみ」が増していれば良いな…と願いながら書いています。
あと、こういった「設定」や「こだわり」や「意味づけ」がちゃんとあると、「生成AI小説」との「区別」になって良いかも知れないな…と、最近は思い始めています。
(ラクをしたいために生成AIを使う人間が、そのあたりに手間をかけるとは思えないので。)
それと「パクられ対策」にも多少は役に立つのではないかと…。
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