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作品集

46
ちょっと長めの作品を置いておきます。
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#友情

李花①

 高校二年になってすぐのことだった。その日は少し体調が優れなくて、三限目の途中に、先生に言って保健室で休むことにした。
 頭痛がひどかった。こういう日は少し、昔のことを思い出してしまう。自分が犯した過ちとその反省。思い出していくと、必然的に「これからどのように生きるのか」という問いが浮かび上がってくる。今日この日、私はちゃんと決め直す。私は私、浅川理知として、その名と運命に相応しい態度、判断、行動

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老犬

 その日、僕はやさぐれていた。小学校の三者面談で、母が普段とは全然違う態度で、なんだか僕はこの世界にいちゃいけないような気持ちになっていたからだ。しかも帰り路、「なんであんたのためにこんなめんどくさいことしなきゃいけないのよ」と呟き、落ち込む僕をしり目に「感謝の言葉ひとつもないなんて、息子としてどうなのよ」ととどめを刺すように言ったのだ。

 僕は仕方なく「ありがとうお母さん」というと、母は満足そ

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