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睦月
2021年11月23日 22:04
高校二年になってすぐのことだった。その日は少し体調が優れなくて、三限目の途中に、先生に言って保健室で休むことにした。 頭痛がひどかった。こういう日は少し、昔のことを思い出してしまう。自分が犯した過ちとその反省。思い出していくと、必然的に「これからどのように生きるのか」という問いが浮かび上がってくる。今日この日、私はちゃんと決め直す。私は私、浅川理知として、その名と運命に相応しい態度、判断、行動
2021年11月15日 19:05
「こうすればもう無駄にする人生もないだろう?」 最愛の息子だった。それだけ本当だった。私がここで書くことの全てが嘘だったとしても、それだけは本当だった。 死のうと思ったけれど、死ぬ前に私にはやるべきことが残っている。私がしてしまったことを、全て告白するのだ。全ての罪と後悔を、ここに記しておかなければならない。 そうすればあの子が私を許してくれる、とは思わない。そうすれば、あの世であの子に