美しい妄想【ショートショート】
何と呼ぶのかは分からないが、公園と商業施設が混在したような施設に、私と家族は買い物に来た。
私はただ暇で、両親に誘われたからただついてきただけ。元々こういう場所はあまり得意でもないので、すぐに疲れ果てて外にあるベンチに座った。
空は青かった。人工芝の広場は、朝方降っていた雨のせいで濡れており、遊ぶ子供はひとりもいない。こういう場所でフリスビーやバトミントンをして遊ぶのは、きっと楽しいだろうな、と思った。
もちろん、遊んでくれる相手なんて、私にはいない。そう思うと、少し