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本の感想

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2023年7月の記事一覧

感想 湯女の櫛備前風呂屋怪談 (角川ホラー文庫) 岩井 志麻子 湯屋で遊女として働く…

湯屋で働く湯女。売春婦の一種ですが、この女の語る怪談は評判だ。 それが目当ての客も多い。 …

武藤吐夢
9か月前
23

感想 アイアムマイヒーロー!   鯨井 あめ 過去に戻るタイムリープものなのに、過…

元々、タイムリークものは好きなのですが 本書は、予想以上に楽しかった。 こういう形式の話…

武藤吐夢
9か月前
20

感想 レーエンデ国物語  多崎 礼 海外のファンタジー小説と対抗できるような世界観…

続編はないのか。 作れよ。 何故、強引に終わらせる。 そういう疑問が残った。 スケールでい…

武藤吐夢
9か月前
33

感想 猫を棄てる父親について語るとき  村上 春樹 結果は起因をあっさりと呑み込み…

村上春樹、父を語る・・・。 神戸出身の村上さん。 父は、京都の僧侶の子で、戦争にも行ってて…

武藤吐夢
9か月前
28

感想 騎士団長殺し 全4冊  村上春樹 村上さん、ついに中二病?。エロエロエロ災夢。

賛否両論の本作ですが、僕は楽しかった。 だから、それで良いのですが、かなりぶっ飛んでいま…

武藤吐夢
9か月前
25

感想 アキラとあきら  池井戸潤 池井戸作品は銀行が出てくる話しが面白い。最終稟…

銀行へのリスペクトが強い作品だった。 銀行とは何だという問いかけが、この作品には見てとれ…

武藤吐夢
10か月前
21

感想 ハヤブサ消防団   池井戸潤  池井戸作品ぽくない田舎を舞台にしたミステリー作品でした。後半かなり面白かった。

池井戸作品の中では、かなり異色な作品だったと思います。 田舎を舞台にしたただのミステリー作品です。 主人公は、都会から越してきて、消防団員になるミステリー作家。 田舎なので地元の普通の人たちが消防団に入り村を守っています。 都会から消防車が来るのを待っていたら全焼してしまいます。 連続放火事件、殺人、そして、土地買収の悪だくみ 変な宗教団体 前半はかなり退屈であります。 中盤、編集者と主人公が釣りをしてて、山で幽霊みたいなものを発見したあたりから、物語は急展開しどんどん

感想 ゴーストハント7 扉を開けて  小野 不由美 建物に閉じ込められ、子供に変え…

シリーズ最終巻にしては盛り上がらなかった。 また、舞台は学校。 それも廃校です。 わけあり…

武藤吐夢
10か月前
19

感想 ゴーストハント6 海からくるもの  小野不由美 今回は憑依。ナルが早々にリタ…

明らかにホラー要素が強い作品。 前回に引き続き面白かった。 舞台は海の近くの旧家です。か…

武藤吐夢
10か月前
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感想 ゴーストハント5 鮮血の迷宮  小野 不由美 間違いなくシリーズ最怖作品。あの…

間違いなくシリーズ最怖作品。 ネット上でも、5巻は評価が高いので期待していたが、その通りの…

武藤吐夢
10か月前
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感想 ゴーストハント4  死霊遊戯  (角川文庫) 小野 不由美 今回はこっくりさん。…

毎回のように学校で奇怪な現象が発生し、みんなが集結する。 もはや学校の怪談の処理係。 黒…

武藤吐夢
10か月前
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感想 むかしむかしあるところにやっぱり死体がありました 青柳 碧人 昔話の殺人事…

シリーズ二作目。 昔話に、いきなり殺人をぶっこむというパターン。 今回収録されたのは、「…

武藤吐夢
10か月前
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感想 イクサガミ天 今村 翔吾 雰囲気は山田風太郎「忍法帖」シリーズです。とにかく…

読んでて、山田風太郎「忍法帖」シリーズみたいだなと感じた。 理由は、戦う剣豪たちのキャラ…

武藤吐夢
10か月前
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感想 Iの悲劇 米澤 穂信 クイーンの名作に、Yの悲劇というのがありますが、どちらかというと、アガサの誰もいなくなったに近い。

タイトルの Iの悲劇のIは、アイターンのIです。 廃村に新住民を入れるという市長の政策なのですが・・・ 変な人ばっかり集まってくる。 それで、犯罪が発生するというミステリーです。 ラストに強烈などんでん返しが待ち受けています。 序章 Iの悲劇 第一章 軽い雨 第二章 浅い池 第三章 重い本 第四章 黒い網 第五章 深い沼 第6章 白い仏 終章 Iの喜劇 見てわかるとおり 悲劇に 喜劇 軽いに 重い 浅いに 深い 黒いに 白い 対比構造です。 軽い雨は、無人の家で