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感想 イクサガミ天 今村 翔吾 雰囲気は山田風太郎「忍法帖」シリーズです。とにかく爽快!!。

読んでて、山田風太郎「忍法帖」シリーズみたいだなと感じた。
理由は、戦う剣豪たちのキャラの濃さだ。

当時、警官の給与が四円の時代に10万という膨大な賞金。
全国の武者たちが集結したbattle大会。

キャラが秀逸、嵯峨愁二郎、少女双葉。
元忍者の柘植響陣。アイヌのカムイコチャや正義の味方菊臣右京。
強烈なキャラクターが登場しbattleを展開します。

主人公の嵯峨愁二郎が、少女双葉を守りながらbattleに参加するという形式が楽しい。

今のところ好きなキャラは、弓の名手のアイヌのカムイコチャと正義の味方菊臣右京。
しかし、右京は誘拐された双葉のため、敵と戦い死んでしまう。
正義キャラなので残念です。

この大会の真の目的は、「蠱毒」。

蠱毒は、陰陽道の一種と言われていて
毒虫をたくさん壺みたいなのに入れて共食いさせて
最強の毒虫のみを残す。

そういう毒虫は呪力を高めます。

この大会も最強の武者たちを集め
その不穏分子たちを合法的に殺害しようという企画でした。

作戦名は、蠱毒だけど、呪詛は関係ないですね。

時期は、西南戦争の後
各地に不満士族が跋扈していた時代です

全三部作ということですので、あと二冊が楽しみです。
すべて文庫化されてから読むことにします。
この話しは一気読みがいいみたいです。



2023 74



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