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感想 レーエンデ国物語  多崎 礼 海外のファンタジー小説と対抗できるような世界観なのに、後半が雑で急ぎすぎなのが残念。


続編はないのか。
作れよ。
何故、強引に終わらせる。
そういう疑問が残った。

スケールでいうと海外の有名なファンタジー小説に匹敵すると思うし
メインの数人のキャラも立っていて、とてもいい、魅力的。
ストーリー展開もワクワクする感じで良かった。

大樹の中で生活している民というのは、かなり神秘的だった。
本書の成功は、
トリスタンという案内人の存在でしょう。

すごく面白かったです。

なのに、後半、何故か洞窟を取り戻すところあたりから雑に感じた。
最後は、急ぎ過ぎて雑な印象がある。

せっかく楽しんでいたのに、てっきり続編あるなと思いつつ
彼らの脱出後の二巻まで期待していたのに
それほど楽しんでいたということです。

なのに、強引に終わってしまった。
じゃ、あの神の子はどうなるのか。
説明ないですよね。
消化不良なことが多すぎるような気がしてならない。

あと、サブキャラがよく似ている感じがしてごちゃごちゃした。
もう少しメリハリが欲しい。

「振り返るな、立ち止まるな、前だけ見て走り抜け」


というセリフが何度も出てくる。
これが、この物語のモチーフのように思える。



2023 7 28



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