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患者側の視点から『こころの病気のトリセツ』

はい。聴いていただいたのは西野カナさんの『トリセツ』でした。
私この曲大好きなんです。
曲も好きですけど、この曲が主題歌の『ヒロイン失格』という映画が大好きなんです。(勿論原作の少女漫画も読みました!)
西野さんの楽曲、Spotifyで配信されないかなぁ・・・。
アーティストページは有るんですけどね。

ごめんなさい!
話が逸れました・・・。
こんにちは。ミュートです。
私は双極性障害2型(躁うつ病)という病気を患っています。
その関係でリワークという復職支援機関で3ヵ月訓練,大手人材サービス会社では障がい者雇用で1年3ヵ月勤務(期限付)していました。
その関係で様々な『こころの病気』を持つ多くの方々と時間を共にして来ました。
ですので自分だけでなく、他の方々の特性を踏まえて、拙い素人が作成したものですが、もの凄く簡易的な
こころの病を抱える人たちに対しての『トリセツ』
をまとめましたので、少しだけ参考にしていただけたら幸いです。

こころの病を抱える人たちに対しての『トリセツ』

※注意事項※

1,あくまでも素人が綴った『トリセツ』、個人ブログです。
参考程度の認識に留めておいて下さいね。
2,『当てはまる人』『当てはまらない人』それこそ多種多様です。
予め、ご了承願います。

コンテンツ1:病気の基礎知識

◎『完治』という言葉は基本的に使えません。
何故なら再発のリスクがあるからです。その為『寛解(かんかい)』という言葉を用いる事が主です。
◎同じ病名でも症状は人によって違います。決めつけは避けましょう。
◎『こころの病気』はいわゆる『うつ病』だけではないです。
『気分障害(うつ病,不安障害,適応障害etc)』
『双極性障害(躁うつ病)』『発達障害』『ADHD』『統合失調症』

は最低限抑えておいた方が良いです。
詳しい病気の解説はコチラからご覧いただけます。
◎同じ病気でも『先天性』(生まれつき)の人と『後天性』(何かがきっかけで発症する。)がある。後は元々症状があったのだけれど、大人になってそれが発覚した『大人の~』と呼称されるものもある。
◎後天性の場合は本当に突然なります。元気で明るかったあの人が。絶対にならないと豪語していたあの人が。ある日突然なってしまうのです。
(※一生懸命頑張り“過ぎて”いるとても真面目な方が発症するケースが多いと言われています。私もそうだと複数の方に言われました。)

コンテンツ2:発症のトリガー

◎病が発症するきっかけは人さまざまですが、私の場合は、
『本来遭ってはならない事に遭遇する事』トリガーです。
それは例えば『有り得ない長時間労働』『恫喝まがいのパワハラ』『セクハラ』『モラハラ』『コロナ禍への恐怖』『災害(天災・人災)への恐怖』
などが挙げられます。
この中で私に該当するものは長時間労働・恫喝・コロナ禍への恐怖(現在これが起因で休職中です。)

コンテンツ3:絶対に言ってはいけないNGワード

◎これはテクですが、話を聞いた後に『いきなり否定から入らない事!
です。まずは共感して、そのうえで自分の意見やアドバイスを伝えるのが
大事というか必須です。
「病は気から。」「元気そう。」は絶対に言わないで下さい。
特に後者は私は良く言われるのですが、言われた数日後に2日入院して発言した方に謝られました。
◎教科書の様な『常套文句』を言うのは止めましょう。例えば
「皆さんそれぞれ事情がございます。」「苦しいのは皆一緒。」など。
これに対して『そんな当たり前の事言わないでよ。』からの『がっかり』という感情しか浮かばないんですよね。
こうした常套文句って上から目線になるので、言った方は気持ちが良いんですよね。上司になって欲しくないタイプNo.2には入りますかね・・・。
◎「俺もうつ病になった事があるから気持ち分かるよ。」と無責任な言葉を掛けるのは止めましょう。その言葉を掛けた人を2名知っていますが、
かえって人を傷つけてしまっていましたよ。
『こころの病気』はそれだけ難しいのです・・・。

コンテンツ4:絶対に取ってはいけないNG行動

承認欲求が強くなる。SNSのコメントやいいね,返信などに対してです。
普段マメにしてくれた人が意図的にしてくれなくなると絶望するし、そうでない方にも露骨にスルーをされると必要以上に傷つく
私は直近これでTwitter1回,オンラインサロン(同一)を2回辞めています。
承認欲求で病んでしまう人はTwitterを見ていると結構居らっしゃいますね。
◎知人がうつ病になったと分かった途端に、いつもと違う不自然な行動を取られるのは好きでは無いです。
『心の病気』に決め付けがある人に多く見られる傾向です。
「うつ病の人間は布団の中から出ずに大人しく休んでいるべきだ。」
みたいな。それってむしろ発熱やインフルエンザでは・・・?

コンテンツ5:身体の不調

◎『こころの病気』を抱えている人の頭痛は、健常者の頭痛とは性質が異なります。分かりづらく言うと、『乗り物酔い』や『3D酔い』を15~30倍強烈にしたものが延々と続きます。
これに辛い体験が脳裏でフラッシュバックされるので、ベッドから出るのが困難になります。(※天候や気圧に左右されます。)
ただし、これはまずは陽の光を浴びて(家の中でも良い)、外に出て徐々に社会活動に復帰していく事に成功すると、この症状は鬱状態でも大幅に軽減されます。(※経験談)
◎鬱状態が強いと、どこも痛めていないのに身体の一部に激痛が走る

コンテンツ6:障がいの性質

◎好きだったものに興味が無くなる。テレビも観るのも億劫になる。
※これは状態が上向けば改善されます。
音に対して非常に敏感になって体調を崩します。
音楽を聴くとか自分に関係の有る音なら問題無いけれど、例えば工事音や静かな職場で鳴り響く大きな笑い声などは不調の原因になります。
ヘッドホンや耳栓で対策をしている人もいらっしゃいます。
限定的な行動なら出来る。職場復帰は難しいけど、趣味なら出来るとか。
責めないであげて下さいね。布団に引き篭もっている状態よりかは大分良いそうです。理由がなんであれ、動いたり外に出たりするのは喜ばしいと。
◎鬱状態とは逆に躁状態というものがあって、コチラは本来の自分の性格よりもハイになって感情的になり、
『キレる』『かまってちゃん化』『散財する』
などの兆候が有ります。
恐いのは本人本来の意思では無いので、記憶が曖昧になる事。
尚、双極性障害(躁うつ病)はこの躁状態と鬱状態を繰り返す病気なので、非常にしんどいものがあります。
◎ミスが増える

コンテンツ7:それって心配性?それとも不安障害

◎何度も何度も確認しても再確認したくなる。家の鍵閉めとか提出書類とか。(結果的にはほぼ100%大丈夫)
◎トイレに長時間行けない・行きづらい環境に行くと不安で体調がおかしくなる。乗り物やコンサート会場、面接室など。
※果たしてどちらなのかは私には分かりかねますのでご了承下さい。

コンテンツ8:睡眠障害について

◎真面目に集中して仕事や勉強をしている時に、突然パタッと眠ってしまう。
◎慢性的な不眠か過眠になる
◎睡眠障害に陥り、睡眠時に呼吸がほとんど出来ない為、日中に意識が朦朧としている。(睡眠時無呼吸症候群

コンテンツ9:体型の大幅な変化について

◎過食か拒食になる。もしくは双方を繰り返す。
◎薬の副作用で食欲を大幅に促進させてしまう薬がある。
闘病期間が長いと痩せてる~ぽっちゃりの人が余裕で超肥満体になってしまいます。心の病を抱えている人の外見をイジるのは絶対に止めましょう

コンテンツ10:業務面のフォロー

◎定期的な面談の実施・・・結構悩み事を多く抱えているケースが有ります。
◎図(スクショ)の入った、大き目の文字で作成されたマニュアルが非常に有効。文字だけですとイメージが全く湧かない、図があると助かるという声が前職で非常に多かったです。ひと手間で成果が大きく変わります。

コンテンツ11:その他(実際に見たり聞いたりした情報)

◎記憶が飛ぶ。その日には完璧に出来ているのに、日にちが空くと記憶が完全に飛んでしまう。メモもマニュアルも有るのにパニック状態になってしまうそうです。
◎得手不得手が極端。
例えば、英語:100点 国語:100点 数学:0点 社会:100点 理科:0点
みたいな。この人はこの業務は全く出来ないけど、この業務では神の様な働きをするって事、有るんですよ。

コンテンツ12:別エントリにてご紹介します。

◎メモを取らない
◎報連相が出来ない
◎挨拶が出来ない/いつの間にか退社している
◎無断遅刻/無断欠勤が多い

今回は以上になります。
重ねて申し上げますが、あくまでも素人が綴った個人ブログですので、
あくまで参考程度の『トリセツ』にして下さい
ね。
それではまた、次回エントリでお会いしましょう!


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