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神経質な四十代。別れた夫とひとり息子を子育て中。販売店勤務。 伝える力を養うために文章…

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神経質な四十代。別れた夫とひとり息子を子育て中。販売店勤務。 伝える力を養うために文章を書く日々を送っています。 *

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    映画やドラマ、本など感想文まとめ *

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    めずらしく前向きなことを書いているノートまとめ *

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    不安と闘う私の日々の徒然 *

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私が書く理由について

自己顕示欲の表れとしてアカウントを取得し ブログに散文を書き始めたのが二十代前半。 その後間もなくして郷里から離れた遠くの地で 結婚生活を始めることに。 私を知る人がほぼ皆無のため夫のすすめで SNSを開始。数年後出産、情報収集のために 別のSNSサービスでアカウントを取得。 テキスト投稿サイトを利用し始めたのは 子育てがひと段落した頃でした。 正直何で書くんですか?というレベル。 特技のない小市民である私が書く意味など あるのか。 私の書く文章を誰が読むのか。 しかしなが

    • 水無月の現在位置

       6月が終わる。明日からは7月だ。ぬるま湯の中をまるで泳いでいるかのようだと自転車を停めて家の中に入る間際に思った。 *  今月からマスクを外して仕事をしている。異動して間もない私の素顔を知らない人もいる。マスクをしていれば年や外見を誤魔化せるが、装うことにはうんざりしていた。 先日自分の中にまだ誰かと出会って結ばれたいという願いが存在していたことに気付いてしまったのだが、この素顔もそんな願いを温めてしまう私も私。  8月は店のビッグイベントと帰省が予定されていて、できれ

      • 五月の記憶

         近所のモッコウバラもジャスミンの花も散って葉だけになっている。花屋の店頭にはアジサイが並ぶ。もうそんな季節、五月も終わる。  ここしばらくはアプリの「連続投稿を継続しませんか?」という誘いに応じて毎月ひとつ何かを書き上げる。何を書こうから始まって少しずつ書き進め今月もすべり込みセーフだ。  ロミロミの施術を受ける際に前回初めてロミロミを受けた日の朝に見た夢の話をした。私の見立ては夢の中の奇妙な訪問者が私の元から去った悪しき何か、というもの。「それはご自身で作ったものかもし

        • 海に会ってきた

           深夜、とうに子どもが寝静まった頃、私は洗面所で顔のマッサージをしていた。そんな折に突然降りてきた、心の平穏。すべてを受容し、すべてを否定しない心がそこにあった。 死んだらこんな気持ちになるのだろうか? そもそも体を手放したならば心までも失って無になるのでは? 久しく、いえはじめて抱く心の様子に戸惑いながら迎えた翌日、急に大腸の過活動、食道けいれんのような胸の痛み、あぁ痛いのはいやだ、まだ死にたくない、と昨晩とは打って変わって落ち着きがない。 *  別れた夫と息子が計画し

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          三月三十一日

           髪の毛をきれいにした。今の店では対面による接客をする。異動前の店舗時代よりも身綺麗にせねばと以前と比べて短い間隔で店の予約をした。根元を染め直し少し毛先を軽くして春らしい華やかな感じに仕上げてもらった。うきうきとした気分のまま駅ビルで買い物をする。会う人会う人感じが良く自然と感謝の念が湧く。ありがたやありがたや。   近所の書店で訳、そのつづきを森田真生さん、絵を西村ツチカさんが手がけた『センス・オブ・ワンダー』が目に留まり、反射的に手に取る。 森田さんの文章は心と頭に響く

          三月三十一日

          グルテン、カゼイン、カフェイン、アルコールとそれから

           書きたくても書けない。心と頭の中を言葉にしたくない。全力で書くことを拒む。それでも私はこのままの状態に危機感を覚えた。  夢の中でフランスパンにカビが生えていることに気付いた。捨てようとすると服や壁やギターケースにまでカビが侵食している。部屋の一角の壁にびっちり生えた青カビはよく見ると小さな小さな虫たちまでもが蠢いている。慌ててそれらを除去しようと試みるもカビに少し触れた手を洗うだけで一苦労だった。青ではなく緑色をした汚れはなかなか落ちない。  何とも言えない奇妙な夢だっ

          グルテン、カゼイン、カフェイン、アルコールとそれから

          大晦日の夜に

           最近金曜放送のアニメ『葬送のフリーレン』を好きになったので楽しみがひとつ増えた。母が原作を大人買いしたらしいので実家に行ったら読まねばならない漫画が増えたことになる。ちなみに最近私に読まれるのを待っているのは萩尾望都先生の『ポーの一族』シリーズ、波津彬子先生の『雨柳堂夢咄』、日向夏先生原作の『薬屋のひとりごと』だ。薬屋は原作を送ってもらい読み進めているがコミックスは途中まで。別の作画者、出版社から発行されているコミックスだが、ねこクラゲ、スクウェア・エニックスバージョンを読

          大晦日の夜に

          物語に救われる日々

           今の私の密かな楽しみは『きのう何食べた?』season2と『天狗の台所』を観ること。 土曜の朝は食事をしながら、いそいそとTVerでドラマを観る。  二作品とも料理が物語にとって欠かせない存在だが私は食いしん坊なのか、少食ですが。  『きのう〜』はケンジの愛らしさがたまらんのです。見てて心底安心する。今シーズンはシロさんの過去のエピソード回で思わず泣いてしまった。  『天狗の〜』はロケーションが最高でイントロで流れる映像に引き込まれ、そのままはまってしまった。オン君がちょう

          物語に救われる日々

          らしくないって、らしさって何よ、よく分からないんだけど、たぶんこんなかんじ

           時々感動したくなる。感動して心が打ち震えて「あぁ、生きててよかった」と思うがワンセット。最近の私はここに泣が入る。  わりとここ最近は心が柔らかい状態だと自負してるけれど、なかなか感動に会わない。弱めの感動ではなくて、がーんと強いのが欲しい。ちょっとしばらくその余韻で過ごしてしまうくらいのであってよい。最後に強く感動したのはいつだったろう。やっぱり小学校の卒業時に流す予定の担任の先生の力作、音楽付きスライドショーかな。あれは、やばかった。泣も嗚咽級で涙腺が決壊したんじゃなか

          らしくないって、らしさって何よ、よく分からないんだけど、たぶんこんなかんじ

          『竹内涼真の撮休』から「演じる」ことについての個人的雑感。

           WOWOWのオリジナルドラマ、撮休シリーズ。今まで有村架純、竹内涼真、神木隆之介回と放送。最新は杉咲花。複数の監督と脚本家で作られたオムニバス。  このシリーズの中で私が一番好きなのは『竹内涼真の撮休』だ。マネージャーが池谷のぶえさんであるところからして最高である。竹内涼真の誰とでも公平に接して物事に真摯に向き合う姿勢が本当にすばらしい。ラスト8話、ショービジネスの世界で成功しても何も本質は変わっていない点を友人にさらっと指摘されるシーンの心が震える感覚は言葉にならない。

          『竹内涼真の撮休』から「演じる」ことについての個人的雑感。

          愛が人に与え及ぼすこと

          愛しています 愛しています 愛しています  くりかえしくりかえし自分の内側で唱え続ける。靄の切れ間から道筋を見出せたような、暗闇で手元が幾分か照らされたような感覚がある。何より意味があるようでなかったその言葉が私の中で形を成しその存在を確かなものにしようとしていることが感じられる。完全な形などおそらくなく、いろんな色や姿に変化しつつ、私の内面を癒し浄化する。過去と現在の記憶から解放され、真新しい状態で目の前の世界と向き合うことができるように。私の核が悦びを享受できるように。

          愛が人に与え及ぼすこと

          Endless Cleaning Myself

          本当に少しの間故郷に行ってきました。二晩泊まり家族と親戚に会ってお墓参りをして今住まう土地に帰ってきました。人見知りの姪っ子と猫にとっては非日常の存在のまま帰ってきました。 子どもはそのままお父さんの家に行ってしまい、一人で帰ってきました。 UKICOの楽曲を聴いてBialystocksの楽曲を聴いていたら完全にエモーショナルになってしまい、これを書いています。  表現を通して私は何が言いたいのでしょうか。 苛立ち、焦り、諦めや後悔すべてが私の中にあります。卑しさを見つけた時

          Endless Cleaning Myself

          夏がきた、さいきんのこと

           前回書いたものを読んで日数以上に時間の経過を感じる。この間だいぶ意識に変化があったということなのだが、梅雨が明けて中学校は夏休みに突入した。子どもの部活の合宿が無事終わり、八月になって数日経つ。  いつの間にか紫陽花や薔薇ではなくサルスベリの花が咲き蝉の鳴き声が響き深々とした木々の緑が強い日の光に照らされるようになった。胴体にじっとりと汗をかく。もっと滝のように汗をかいてさっぱりしたいとよく思う。  さいきん「いいな」と思ったコーチングのメソッドもハワイ発祥のケア方法も同

          夏がきた、さいきんのこと

          何をするのかということ

           先日、美輪明宏さんの「腹六分の人付き合い」というお話をPodcastで聞いて、とても腑に落ちた。きっと以前の私ならば、そんなの水くさい、心を許していない、他人行儀、と思ったはずだ。けれど今は気持ち良く人と付き合えるコツだと思っている。腹六分とは他者との関係性をより良く保つために必要な心積りだ。大切な人だからこそ腹の内をすべて見せようとせず、また相手の内を詮索しない。それは他者への理解あってこその作法のようなもの。自分を守り、相手を尊重するならば、自然と出来ることなのかもしれ

          何をするのかということ

          パンを食べなくなった

           パンを食べなくなった。決まって食パンを焼いて食べていた朝の風景が懐かしい。トースターの出番はめっきり減ってしまって、少し寂しそうに見える。  朝パンを食べなくなったなら、圧倒的にパンを買わなくなった。近所のパン屋は私が帰宅する頃にはシャッターを下ろしている。スーパーやコンビニでわざわざ買う気はない。そうなると休みの日も買わない。たまに食べたくなるけれど、不思議と買いに行こうと思わない。  しかしパン屋やパンの写真を眺めるのは大好きなので、パン屋の前を通りかかるとじっと見てし

          パンを食べなくなった

          砂糖のような六月のときめき

           新しい生活、子どもが中学校に通うようになってから一週間が長い。平日五日間がとてつもなく長い。その代わり土日はあっという間に過ぎて、また月曜日を迎える。全くこの生活に慣れない。  必ずお弁当の仕込みが出来るのは日曜日の晩のみ。平日18時に退勤、買い物をして帰宅後、夕食の支度をしながら仕込みができる日はほぼないに等しい。そうなると朝5時に起きてお弁当のおかずを作ることになる。手作りニ品、冷凍食品一品、チルド食品一品。手際が悪く、すべて手作り出来なくて、申し訳ない。お弁当用に用

          砂糖のような六月のときめき