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優しさに満ちあふれた槇原敬之さんのコンサート

優しさに包まれたいときは、槇原敬之さん(以下、マッキー)のコンサートに参加してみてほしい。

ここでは、私が参加した名古屋国際会議場センチュリーホールでのコンサートをレビューさせていただきます。

普段、CDなどで部屋で音楽を聴くのが好きな私。

あまりコンサートには行かないのだけれども、、

マッキーの今回のコンサートだけは行きたいと思っていました。

それは、特別な意味があるコンサートだと感じたからです。

今回は、、

昨年リリースされたアルバム『宜候(ようそろ)』を引っさげての全国コンサートツアー!

「宜候」とは航海用語で、

「まっすぐ進め、進んでいる方向は間違っていない」

などの意味があるそうです。

数年前、マッキーは世間を騷がせるような出来事を起こしてしまい、、

一年近く活動自粛期間を経て、

反省し、活動を再開し始めるタイミングで、昨年10月にリリースされたのがアルバム『宜候』。

まるでマッキーの人生の再出発を象徴するかのような印象的なアルバムでした。

関西になじみがある私。

大阪のコンサートが気になっていたのですが、平日は仕事のため、休日開催の名古屋になりました。

そういえば、私は大学院時代、名古屋に住んでいて、数学をやりながらマッキーの音楽をひたすら聴いていました。

偶然なのか私にとって、マッキーを好きになった原点の名古屋でのコンサート参加。

私は京都の自宅から、名古屋国際会議場センチュリーホールへ向かいました。

コンサートの幕が上がりました。

まだ暗い舞台の上から、ほとんどアカペラに近い、マッキーの歌声が聴こえてきます。

アルバムの1曲目「introduction 〜東京の蕾〜」でした。

出だしの歌詞は次の通り。

君は春近い東京の蕾
遠く故郷から飛んできて
ここで芽吹いた

これは、マッキー自身のことを歌っているのだろうか?

遠く大阪から、東京へやってたマッキー。
見事に芽吹き、夢を叶えました。

まさに人生の再出発を象徴するアルバムの1曲目。

その曲からコンサートは始まりました。

〈 introduction 〜東京の蕾〜 〉

誠実な人柄で知られるマッキーですが、、

最初の MC では、今回の活動自粛となったことについて、お詫びの言葉を語りました。

「本当に申し訳ありませんでした」

深々と頭を下げるマッキー。

なんて誠実な人柄なんだろう!
ファンの方々はマッキーのことをちゃんと理解していますし、暖かい眼差しで見守っています。

そこまでしてもらわなくてもと思いますが、そこはさすがマッキー。
真摯に頭を下げてくださいました。

とはいえ、マッキーの姿や音楽を楽しみにしてきている人々で会場は埋まっています!

「どうかコンサートを楽しんでいってくだい!」

そんな言葉とともにコンサートを続けます!

〈 遠く遠く 〉

今回、アルバム『宜候』の曲とその他の曲を、絶妙な選曲と曲順で散りばめられていました。

コンサート前半で歌われた「遠く遠く」。

広く人気の曲ですが、この曲も遠く離れた故郷を思う曲。

また、

アルバムの中で唯一、マッキー以外の方が作詞した曲「わさび」があります。

音楽プロデューサーの須藤晃(すどうあきら)さん作詞の曲です。

MC のとき、マッキーはその経緯を話してくださいました。

なんと「わさび」は、須藤さんが2年間温めていた歌詞だったそうです。

共通の知人を通して、その歌詞を見せていただいたマッキー。

まだメロディーがついていなかったこともあって、やってみたら、メロディーがついたそう。

須藤さんも知らないところで!

須藤さん本人に、ドキドキしながらも聴いてもらったら、、

「まるで歌詞とメロディーが同時に出来たようだ」

とお褒めのお言葉をいただいたそうです!

2年間寝かせてあった歌詞がこんなふうに流れてゆき、マッキーの手で世間に公表されるなんて、不思議なめぐり合わせですよね。

しかも、、

私はこの曲は、「主人公の男性が、どこかのおばあさんを訪ねていって、お話しを伺っている曲かな?」と、勝手に想像していたのですが、

実は、「認知症の母親と息子」という状況の歌詞だったのです。

そう思って聴くと、また印象がガラッと変わりました。

深みのある歌詞。

さすが2年間温めていただけあります。

目からうろこの連続でした。

〈 わさび 〉

コンサートでは、最近のマッキーの様子も話してくれました。

大阪から東京へ出てきたマッキー。

最近、どこかに引っ越されたそうです。

人生3回目の土地。
新生活を満喫する楽しそうな様子が伝わってきました。

また、途中で大笑いして、うまく曲に入れないシーンもありました。

喜怒哀楽という言葉がありますが、怒ってはないので、

マッキーのコンサート喜哀楽、といった感じでしょうか。

楽しそうにしているマッキーを見て、安心しました。

終盤では、アップテンポな曲が続き、マッキーも観客もノリノリになりました!

そして、、

コンサート、最後の曲はやはり「宜候」。

ラストに繰り返す

ヨーソロー

というボーカルからは、マッキーの人生の再出発への決意を表すように思え、

聴くたびにしみじみした気持ちになります。

〈 宜候 〉

そして、アンコール。

マッキーの平和への想いを感じる「Love & Peace Inside?」。

この曲は、10年ちょっと前の曲ですが、まさに今のこの状況にふさわしい曲です。

マッキーの平和への気持ちが伝わってきました。

そして、アンコールの最後は、「君は僕の宝物」。

とても好きな曲。

この曲自体が宝物のような存在の曲です。

マッキー自身、この曲に想い入れがあるのかなぁ、と感じました。

神様 ねぇ もし僕が
彼女といること
あたりまえに思ったら
力いっぱい つねって下さい
幸せの意味を忘れねように

〈 君は僕の宝物 〉

〈 京都の御射山公園 〉
「君は僕の宝物」に出てくる公園の私にとってのイメージ。

京都への帰り道、

余韻にひたりながら感じたことは、、

「今のマッキーの心境を反映した選曲や曲順だったなぁ」ということ。

それに、

優しさに満ちあふれた心のこもった槇原敬之さんのコンサートでした。

しかも、

「YOSORO (宜候)」という、人生の再出発を意味するテーマのコンサート。

マッキーの新しい一歩を、私は応援しています!

もし、、

あなたが優しさに包まれたいのなら、槇原敬之さんの音楽に触れてほしい。

また、、

人生を一歩進めたいときは、アルバム『宜候(ようそろ)』を聴いてほしい。

きっと、一歩前へ進む勇気を与えてくれます。

そして、同じように人生を前へ進めようとしている槇原敬之さんがあなたに寄り添ってくださいます。

■ 執筆者 : 松岡 学


今月の番組の前半では、私がマッキーのコンサートについて語っています!
こちらもぜひお聴きください! 


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