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「直す」より「作る」という考え方

鉛筆の持ち方
食事のマナー
姿勢
言葉使い
挨拶
返事
・・・・・

コミュニケーションが取れれば、早い子で、私は2歳からピアノレッスンをお受けしています。2歳なら、上記に書いたようなことを、まだ教えている途中だと思いますが、小学生になっても、多少お母さんがいらいらしながら笑、教えている子どももいます。

いつだったかある日、小学生になってからピアノをスタートした子どもに、指使いや姿勢を教えていた時のこと。。

「指は猫さんみたいに丸くして弾こうね。カエルさんみたいに、パーの手で弾いたら、指が早く動かないし、きれいな音も出ないよ。」

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そんな風にゆったあとで、私は続けて、
「じゃあ、お家でも気をつけて直してきてね。」って言った自分の声を自分で聞いて、長いこと私は、何の意識もせず「直す」を使っていたことに気付きました。

その時、??ん?あれ?直す?直すって変じゃない?
いい大人ならともかく、ピアノスタートして間もない子どもに、姿勢や指の形を直すって、そもそも、直すまでの訓練すらできてないのに・・

と、ふと、思ったのです。

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いや、これは直すんじゃない。作る。作っていくもんだろう。

姿勢だって、指の形だって、鉛筆だって何年持ったんだ?お箸は?
挨拶も返事も上手くできない。親は、「直さないと!」と思う。言う。
わかるー。ひたすら共感できる。
でも、挨拶は?返事は?って言うだけで、なぜ挨拶が必要か、気持ちのいい返事がなぜ大切か、教えてあげたことあるのかなぁ?

もし、悪いところを直すという考え方なら、「ちゃんとしなさい!」という上からの直線的な声掛けになっても、当たり前だと思う。
でも、「作る」なら?

クリエイティブな感覚の「作る」なら、どうやったら自分の思い描く作品になるか、しっかりゴールを設定し、そこから遡って、いろんな考えられる限りの準備を始めるはずだ。そして、先を見通しながら、今やるべきことと、じっくり向き合っていくに違いない。

わずか10本の指で数えられるほどしか生きていない子ども達に、元々直してもらうところなんてない。
全ては作っていくもの。なら、子育ては、教育は、楽しみしかない。

私は誰かに指示されるより、自分で作っていく方が、だんぜん、ダントツに好き!前例のないことなら、なおさら燃える笑。

同じことを言うのでも、感覚を変えるだけで伝わることって、たくさんあるに違いない。

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