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勉強嫌いな子も、自閉症の子ども達も、長い人生どこでバズるかわからない。

長男の小学校の同級生に、双子の兄弟がいました。
ひょろっと細いけど二人とも明るくて活発。
この子たちのお母さんがとってもユーモアのある方で、
私は仲よくさせてもらっていました。

お兄ちゃんの方は小さいころから勉強が良く出来て、
有名な理系の大学に進学しました。

一方、弟はあまり勉強は振るわず、高校を卒業をすると
お寿司屋さんに修行に行きました。
彼の夢は小学校の頃から、お寿司屋さんになることでした。

それから10数年、お兄ちゃんはサラリーマンをしています。
弟は、お寿司屋さんの大将に暖簾分けをしてもらい、
今は自分のお店を持って、お母さん曰く、
ガッツリ😁稼いでいるそうです。

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もうひとり、私の音楽教室に、はるくんという小4の男の子が
ピアノを習いに来てくれています。
自閉症で、知的にも少し遅れがあります。

私はこの子の話す言葉が、正直で柔らかくて好きなのです。

昨年の秋に発表会をしました。
いつもパンフレットを作成するのですが、そこに一人ずつの写真と
コメントを載せています。みんな、下手でもなんでも、自分で書きます。

はるくんのコメントです。

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彼はマジでこう思っています。
リハーサルの時には鼻血を出し、ティッシュを鼻に詰めて終えました。
本番では緊張のあまり足が震え、
弾き終わったあとは、足が前に出ませんでした。

「家路」を弾きました。
拍手喝采をもらいました。

学校の先生になりたい妹が、自分のドリルに自分で丸をつけていると、
「夢が叶ってよかったねぇ~」としみじみ言います。
2つ違いの妹と一緒にピアノをスタートしましたが、3年経って、
追い越されてしまいました。

先日も、内科医をされているお母さんに、
「これからの世の中、何がバズるかわからないから、
はるくんの話したこと、書き留めといてあげて。」
とお願いすると、
「そうなんですよ先生、私はとっても苦手だから、
おばあちゃんが書いてくれてます😄」とおっしゃっていました。

ブラボー!! おばあちゃん!


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