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昆虫の惑星 〜虫たちは今日も地球を回す〜

【読書記録】

👩‍🏫これは、ヒト科ヒト属ヒトの必読本です👨‍🏫

「生き物が好き」なんてことを言ってるけど、私達人間もその中の一員ってことをすっかり忘れていた。

なんと、150万種を上回る地球上の全生物のうち、過半数は昆虫なのだそうだ。

その他、クモ、カタツムリなどの小さな生き物が20%、菌類・地表類が5%、植物一般が16%

脊椎動物は、全て(哺乳類などのヒト、鳥、ヘビ、カエル…)をひと括りにしても、全生物の3%にしかならないという事実。

そう考えると、私達ってもう少し謙虚でもいいんじゃないかしら。

わずか数%しかいない人間が、地球を征服した気になって木を伐採し、我が物顔で土地を広げ、虫たちの居場所を奪っているというのは、けしからん!!

私も日々その片棒を担いでいるなんて、実にけしからん!!

サブタイトルの「虫たちは今日も地球を回す」というのが、誇張でもなんでもないということは、読めばきっと実感できるはず。

虫や菌類がいなければ、私達の生活はすぐにでも立ち行かなくなることをご存知だろうか。

脚にはに花粉団子をこしらえて
エゾトラマルハナバチも
セイヨウオオマルハナバチだって
みんなみんな、花粉を運んでいるんだ。

花粉を媒介する昆虫不足により、様々な作物で受粉ができず、食料不足になる、ということはボンヤリわかっているけど、将来カカオがほとんど採れなくなる=チョコレート不足になって一粒数万円とかになって、私みたいな平均的庶民には手が届かなくなるかも…なんてことを突きつけられると、ガソリン代わりに日に何度もチョコを頬張る私は途端に焦り始める。

虫の生き死にによって、自然の精妙な均衡が崩れ、今とは全く違った地球になってしまうかもしれないのだ。

森のお掃除屋さんの虫たちがいなくなり、そこいらに虫や動物の死骸がゴロゴロ転がった世紀末のような世界になってしまったら、どうすればいいだろう。

「私が食べましょう」なんてガッツみせてくれるのは、カマキリ先生・香川照之くらいしかいないに違いない。

なんのはなしですか

誰かに話したくなるようなワクワクの昆虫バナシが満載で、虫嫌いな人も、これを読めばちいさな生き物たちへの見方が変わるはず!…いや、変わっていかなければならない!

という熱い熱いはなし。

大切なことなのでもう一度言います。

👩‍🏫これは、ヒト科ヒト属ヒトの必読本です👨‍🏫

❝わたしたちヒトは、昆虫に包囲されている─女性昆虫学者が語る奇妙で、美しく、風変わりな虫たちの話。プラスチックを食べるミールワーム、食べ物や日用品に貢献するミツバチ、傷を癒すニクバエ、農耕や牧畜をするアリ、子煩悩なハサミムシ、水中で音楽を奏でるミズムシ……虫が苦手という人は多いが、虫の世話になっていない人は地球に1人もいない。あなたの知らないところで黙々と仕事をしている昆虫たち─そんな昆虫たちのめくるめく世界へと誘う、「知ること」の楽しさに満ちたネイチャー・ノンフィクション。

自然界の中心を占める、昆虫という存在があるからこそ、地球は回す。❞

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