futabatakei28
武井二葉
大学で日本美術史を勉強し、その魅力を人に伝えることに興味を覚え教育大の大学院に進学。国立の2館で教育普及のインターン、市町村立の資料館で学芸員~館長、県立館で嘱託、中核市の博物館にて館長を歴任。また、大学(博物館学)、小学校(家庭科)等の非常勤講師。
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記事をすべて見る すべて見る来館者の種を蒔き・育てるーAudience developmentとは?-Mara Cerquetti "More is better!Current issues and challenges for museums audience development: a literature review"
日本に比べると海外の来館者調査の研究史ってまとまっている。 どんな風に調査しようとしたのか、なぜ来館者を調査しようとしたのかは、裏返すと博物館が誰をみようとしてきたのかがわかる。 そうやって追っかけてくると「見えていない人」が見えてくる。 (捉えてこなかった層、取りこぼし、非ターゲット) ではどうしたらいいのだろうということで、Museum audience development ということらしい。 引用は下記より Mara Cerquetti "More is
非来館者の文化的な障壁を取り除く ーNobuko kawashima "Knowing the Public: A review ofmuseum marketing literature and research"
私が関心を寄せているのは「文化的な障壁」をいかに取り除くかのところです。非来館者の文化を博物館の活動に反映させることという双方向性がフーパー・グリーンヒルらしいと思う。一方的に「取り除いてあげますよ」ではなくて、私たちの方の問題に気付く場であり、それはコミュニケーションによって実現可能ですよという話だと思うのです。 そして、また私たちは非来館者の文化と博物館の文化を分け隔ている壁について考えてもよいはずなのです。 Nobuko kawashima "Knowing the