お墓も大事:1

最近は、風水という言葉にアレルギー反応を起こす人が少なくなりました。

以前は、家の新築指導(図面変更)をすると、住宅メーカーから「風水?そんな迷信みたいなことを!」と鼻で笑われていましたが、現在は「風水ですか?なんでも対応しますよ!」というくらい変わってきております。

数年前、東京の大病院の患者さんで難しい手術について「9月までに手術してもらえますか?」と言ったら、病院から「何か理由でも?」と訊かれ、その方が間違えて「風水です」と答えたのですが、「風水ですか?それは気になりますよね。わかりました。対応しましょう!」と言われ、こちらが驚いたことがあります。

まさに「時代は変わる」です。

この理由は、テレビや女性雑誌が、風水を特集として頻繁に取り上げたことによるもので、アメリカで「THE FUSUI」という本が出版されてしまうほど、風水は市民権を得てきました。
住宅メーカーについては、大手メーカーであるほど風水に寛容なようです。

ところが、ここからが問題で、なぜ風水が市民権を得たかと言いますと、若い女性や若い主婦をターゲットにして、恋愛と金運をテーマにしたからです。そうしますと、面倒臭そうな話や難しい話は敬遠されますので、かなりデタラメな理論が堂々と横行するようになってしまったのです。
例えば「ピンクのカーテンにしたら・・」なんて、ほとんど意味がありません。

そうした間違いの中に「お墓の話を避けた」ということがあるのです。
「風水の先生」と呼ばれている人も眉唾モノが多くて、「この人は本当にわかっているのかな?」と思うことがしばしばなので、無理もないかなと思うことがよくありますが、風水の理論の中に「風水は陽宅と陰宅を整えて、はじめて発動する」という言葉があります。

陽宅とは家、陰宅とはお墓です。

つまり、「風水は、家とお墓の両方を整えると強力なパワーを発揮する」ということです。
家だけでは効果が無いとは言いませんが、片手落ちであるというわけです。

都心部では、お墓を持つことは多額の負担になりますし、ターゲットが若い女性や主婦であれば、線香臭い話は避けたいと思うのはわかるのですが、一言「お墓も大事ですよ」くらいは書かないと、嘘を言っているのと同じことになると思います。

事業の場合には、さらに社相(会社の風水)も加わります。
私は事業の相談を受けるときには必ず「会社だけでなく、家とお墓も整える気はありますか?それを整えないと無理なので、私に依頼してもお金の無駄遣いになりますよ」ということを伝えるようにしています。

それくらい繁栄のためには、お墓は大事なのです。

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