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海外から帰国したら・・

海外から普通の区立の小学校に転向してきて不思議がられた宇宙人!?君が帰国したては不思議がられただけだったのが、時間が少し経つとのけ者扱いされ、それをどうやって抜け出すことができたかについてお話ししてみたいと思います。

まず、

何故不思議られたのでしょう?

ほとんど日本以外の国で生まれ育ったような子の脳みそはどうなっているのか、と言うと、ものの見方、考え方は日本人ではありません。
家にいる時間より外にいる時間の方が長く過ごしているわけですからそうなるのは自然なことです。

そうして日本に帰国すると、定期的に日本に帰国していれば別ですが、そうじゃないと全てが真新しく見えます。その状態で転入手続きに従い日本の学校に入っても今まで過ごしていたように、海外の物差しで友達付き合いをしようとします。

たとえば、日本と海外の違う点のひとつに男女に対する接し方があります。
海外では男女は普通に友達付き合いしますが、日本の場合は未だに学校の先生自身が男子、女子と分けて表現したり、教室での席もそれを意識して生徒に座らせたりするところもまだまだあります。

そのようなところに海外から帰った不思議っこ君が何の違和感も持たずに女の子たちが雑談している和に入ったり、女の子たちと下校したりするのを他の男の子が見たらどう思うか。

やはり変わったやつと言うレッテルが貼られます。

学校の先生もその子の頭の中がどうなっているのか、自分がそうした環境で過ごした経験がない限り、理解することはなかなか難しいのが現実です。

ある日、友達に借りた本をどこかに無くしてしまったので、どうしたらいいのか先生に相談したら「朝礼のとき、みんなに聞いてみるといい」と言われたので「みなさん、〇〇君の本が見当たらないので知っているひといませんか」と聞くと先生に「まずは謝りなさい、そして心当たりあるひといませんかと言い直しなさい」と叱られ、なぜそのように叱られるのかわからず悔しくて目に涙をためたこともありました。

まず「なぜ謝らなければならないのか」が理解できなかったかったのです。未だにその傾向はありますが、海外では簡単にはひとには謝りません。
この考え方は日本人とは真逆です。

「日本人はすぐに謝る。礼儀正しい」と今でこそそれを評価する海外のひとも増えましたが、それがわかっていてもなかなか謝ろうとしないひとは沢山います。
見た目からして、どう見ても日本人の子供なわけですから、まさかそのような思考回路になっているなんて先生にもわかりようがありませんでした。

そして「心当たりありませんか」と言う表現が「知っていますか」と言うことと何が違うのか、わかるはずがありません。そのような表現の違いがない言語の国で育ったわけですから仕方ありません。もちろん家の中では日本語しか使ってはいけなかったものの、「てにをは」も正しく使えない子にその表現は理解を越えるものでした。

そのように先生にも叱られ、日本で生まれ育った子供たちとは少し違う言動が続き、気付くと孤立していました。

さすがにそうなると不思議っこ君も「あれ?なんでだ?」となります。

不思議っこ君はその後どうしたか?については次回お話ししたいと思います。


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