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SNSによせて

昔馴染みの近所のおばさんが、A君がすごい可愛い子連れて歩いとったんよ、あんた知っとるか、と聞いてきた。

話好きでどこでもおしゃべりを始めるこのおばさんは口から生まれたらしいと評判がたっていて、自分の息子も口から産んだんじゃないかと、もっぱら噂されていた。彼女の子供はとても無口だったので、性格は似ないものねと揶揄されてもいた。

まあそんな他人の評価はどこ吹く風で、自分の目耳で得た情報だけではモノ足らなくて根も葉もないところから火を起こし、煙をたてたと思ったら、その煙を大きな蕗の葉で仰いで噂の風を流すような人であった。

もしこのおばさんがSNSをやっていたら、彼女の真実とデマの暴風が私のホーム画面を巻き散らしているはずだと思う。

鬼に金棒・おばさんにSNS。


そういうわけで私はSNSの情報をほとんど信じていません。世の中には見た目は大人、SNS上ではおばさんという人がたくさんいます。

それでもSNSを使います。

なぜかというと、いつかの非常時に友人や家族の安否を確認するため。twitterが有事のとき本当に有り難かったことを忘れていないからです。

ありがとう、twitter。

困っている人を助けることが根幹なんでしょうね。

自分が何をしているのかよく分からなくなっていたときに、考えを整理するために始めたnoteにもずいぶん助けられています。

心の惹かれているモノ・コトはなんだろうと毎日考えるようになりました。

ありがとう、note。

それで今日、私は何に困っているのか、もしくは皆は何に困っているのか、改めて考え直してみようと思います。

東日本大震災で土地を追われた人が今も困っているとラジオから聞こえてきます。

私に一体何ができるんでしょうか。

被災者の皆様にはご冥福をお祈りするとともに、1日も早い復興を願います。

安藤むるめ

サポートしていただいたお金で、書斎を手に入れます。それからネコを飼って、コタツを用意するつもりです。蜜柑も食べます。