組織は井の中の蛙だったことに気づきました

昨日たまたま元同じ職場でお世話になっていた方とばったり会い(いや、これも必然なのでしょうけど)、少しお話をさせていただく機会がありました。仕事を辞めてからまだ5か月余りですが、付き合う人がかなり変わってきていて、今まで公務員として働いていた時には出会わなかったような本当にいろんな方に出会ってきました。一日5人単位くらいで新しい知り合いが増えていた数日間もありました。

組織の中にいると、週5日は職場に行くわけですから、必然的に新しい人との出会いは少なくなるし、あったとしても同じ職場の方とか仕事関係の方とか、ある程度幅は限られていると思います。もちろん趣味やアフター5での付き合いを充実させている方などは、新しい出会いもたくさんあるでしょうが、5時までで疲れ切っている現代人にとっては、そういった時間を十分にとれるほどの余裕がないというのもまた事実のような気がします。

組織の中にいるとどうしても同じような人との出会いしかなく、自分自身の広がりも薄いというか、偏った視点でしかものごとをとらえられなくなりがちであったり、自分の考えが当たり前だと思ってしまうことが多いように思います。それはそれで、同じような人といる分には居心地がいいし、だからこそ同じ場所にいられるのですが、仕事を辞めてから「あぁ、今まで井の中の蛙大海を知らずだったなぁ」と改めて思い知りました。今出会う人もある意味自分と似たような人が多いのですが、自分が割と自由に生きているので、自由に好きなことをやりながら生きているフリーの人と出会うことが多くなったように思います。やはり、自分の価値観が変わったので、相手は自分の鏡、つまりは自分と似たような人が集まってくるのは当たり前ですよね。世の中にはこんな人たちもいたんだなぁということを知ることができて、いかに組織で働いていると凝り固まった考えを持ってしまうかということがわかりました。

別にそれが良いとか悪いとかではないのですが、その組織に長くいすぎてしまうと、そのことにすら無自覚になってしまうのが怖いなと思ったりもします。組織の中だけの常識みたいなものはたくさんあるけれど、それは世間の常識ではないし、ある本当に一部の中で通用するルール、立場をわきまえろ、空気を読めみたいな雰囲気だったりします。それは長く組織に漬かるほどそのようになるし、若ければ若いほど柔軟に対応できると思います。だからこそ、今組織で疲弊している若い人はまだまだやり直しのチャンスが大きいはずです。

ある程度年月が経ってしまうと、それが当たり前ということプラス、今までそうしてきた自分を否定するような気持ちになってしまうので、余計価値観の方向転換が難しくなってしまいます。自分が違和感を感じたり、おかしい、と思うのであれば、我慢せずに同じ価値観の方がいるような世界に飛び込んでいったほうが、精神的にも肉体的にもずいぶん楽に楽しく暮らせるようになります。価値観やそもそも論に疑問を感じながら何かをやっていくというのは、本人が思っている以上にストレスなんです。だからこそ、人々の心身に限界が来て、うつや体調不良に陥ってしまう。今の組織の常識は世間の常識ではないし、しかもその常識というのは往々にして人々を苦しめるような価値観を植えつけられています。今の組織を出れば、やっぱりあの組織はおかしかったと気づくはずです。会社を辞めたいと思っている人は、組織勤め以外の人に会う機会を持つといいかもしれません。自分が井の中の蛙であったと気づくこと、それが組織を出るためのきっかけになることと確信しています。

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