宗石壱(ichi)

ichiという名で写真を撮っている人です。 文章も始めました。[基本火・木・土曜日更新]

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マガジン

  • 宗石壱/自己紹介ほか

    宗石壱が小説とは関係なく、自由気ままに書きたいことを書いてここにまとめます。

  • 宗石壱/日常の物語

    宗石壱が書いた”日常の物語”をまとめます[基本火・木・土曜日更新]

  • ichiの写真まとめ

    私 ichi が撮影した物を載せています。

  • 宗石壱/短編小説

    宗石壱が書いた、少し長い短編小説置き場

最近の記事

【日記】SUMMERバーゲン

もう夏だ 気温は全国で30度を大幅に超え、TVでは熱中症対策が毎日のように取りざたされている。 多分梅雨も明けた。 調べてないので多分だが。 明日は大きなショッピングセンターへ行く予定だ。 目的は帰省時に必要な物、主に私服である。 社会人歴が長くなり、自宅のクローゼットから私服の収納スペースが年々狭くなっている。 友人と会う機会も多くて月1回となれば、必然的に私服を買う機会も減っていく。 天気予報によれば明日は雨 正直憂鬱ではある。 が、明日を逃すと本当に数年来のTシ

    • 【短編小説】服装に気を遣う

      この時期、この服装は少し早かっただろうか。 そもそも変ではないだろうか。 ネットで2時間ほど検索して、自分のクローゼットにある中で一番マシな服を選んだつもりだ。 この際、似合っていなくてもいい。 年相応に見らえなくてもいい。 ただただ不審に思われないように。 数か月ぶりに乗る電車は、とても息苦しい。 周りの乗客の話し声は、丸く大きな塊となり嫌でも耳に集まってくる。 念のためイヤホンも持ってきたがダメなようだ。 雑音が自分への悪口へ変換されてしまう。 みんなスマホを見ている

      • 南国土佐の『よさこい祭り』

        こんにちは 今日は地元高知県の熱い夏について書きたいと思います。 『よさこい祭り』とは南国土佐 高知県では毎年『よさこい祭り』が開催され、今年で71回の開催となります。 コロナ禍でできない年もありましたが、基本毎年行われております。 今年は189チーム、約1万7000人の踊り子が高知の街を文字通り踊り歩きます。 舞台は「○○競演場」と呼ばれ、主に高知市中心部の道路で、今は17か所もあるようです。 もちろんその期間は、交通規制がされるため住民の方には不便をおかけしているようで

        • 【短編小説】晴れ予報の雨

          外を見ると、空は灰色に包まれている おや 天気予報では、今週いっぱいは晴れとのことだったが 時計を見ると17:25 この時期の日の入りには少し早い 本格的に降りそうだ 読んでいた本に栞を挟み、少し悩みながらも鞄に入れる 風呂場に行き、中をのぞく 浴槽から流れ落ち続ける水を確認し、蛇口を閉める 冷蔵庫を開け、中を物色する 何もないな しかたなく普段飲まない「ほろ酔い」を開けその場で二口飲む そういえば、集中していて昼から水分をとっていなかった 「ほろ酔い」を飲み干し、元

        【日記】SUMMERバーゲン

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        記事

          自己紹介/宗石壱

          こんにちは 宗石壱です。ichiという名前で写真も撮っています。 (noteに載せている写真は、全て自分で撮影しております。) 2週間ほど前から短編小説のようなものをnoteに更新しています。 自己紹介のタグを見つけましたのでやってみます。 自己紹介 名前:宗石壱/ichi 生まれ:高知県 小説歴:2024.3~の3か月目初心者(数年ぶり数回目) 読む本:ほとんど読まない、読むとしたらミステリ、建物関係の本 映画など:ほとんど見ない、見るとしたら洋画ミステリ 趣味:写真

          自己紹介/宗石壱

          【小説】仕事の合間のひと時

          都内の駅前にあるとあるスタバ。 そこは蔦屋書店併設で、本を読みながら休憩できるようになっている。 次の仕事まで少し時間が空いた上田は、そのスタバで休憩することにした。 平日の昼過ぎということもあってそれほど混雑もしていない。 「アメリカ―ノのアイス トール1つお願いします。」 待つこと数分でカップに入った飲み物を受け取った 店内は本棚が中心となり、その隙間隙間にテーブルやソファがある。 奥まで見なければ、席があるかどうかも分からない仕様だ。 上田は店内を一周したが、空いて

          【小説】仕事の合間のひと時

          【短編小説】私は運がいい

          私は運がいい そう思ってこの二十数年生きてきた もちろん強がって言った時もあった それでも私は運がいい 高校を卒業して逃げるように上京できた 転職活動の面接もいい方に転がった クジや懸賞なども当たったりする そう私は運がいい あれから二年が経った 私は本当に運が良かったのだろうか 違ったのかもしれない そう チャンスが廻ってきたのは自分が二十代だったからだ 三十代になった今 何にも挑戦せず、実績を残すこともなかった私は今 運がいいとは言えなくなっている いいや 私は

          【短編小説】私は運がいい

          【短編小説】流れる時代の中で

          流れる時代の中で、部屋に籠る私は一人残されている。 気が付けば家賃の引き落とし日 気が付けばカードの引き落とし日 その繰り返しだ。 何も生産することなく、ただただ部屋にいるだけの私。 貯金は既になく、借金を重ねている。 今月収入が無ければさらに借り入れしなければいけない事など、 誰でもない、自分が一番解っている。 それでも体は動いてくれない。 一秒、一分、一時間、一日、一か月 いつの間に時間だけが過ぎている。 電気がつかない。 今日は何日だ? ああそうか。 今日は私の

          【短編小説】流れる時代の中で

          【短編小説】電子ドラムに思いを馳せて

          木曜日の16時過ぎ イオンの3階を歩く せっかくの休日だ 本屋で1時間ほど使い、無印で夏物の服を購入した 残りは食材だが、それはに帰えり間際に購入する ふと楽器屋の前にあるソファを見つけた 休日であれば空きなどないが、今は座っている人はいない 今日が平日ということと、外が記録的豪雨ということが関係しているのかもしれない 一人用ソファに腰を下ろし少し休憩することにした イオンの店内は閑散としており、どことなく物語の世界のような感覚さえある 昔のゲームではゾンビが街には

          【短編小説】電子ドラムに思いを馳せて

          【短編小説】ああ、そうだ

          今日の天気は曇り 不健康を少しでも改善するために一週間前から散歩を始めた きれいに舗装された歩道を歩く そうだ、向かい側のドトールに寄ろう 横断歩道の信号待ちをしつつ、進むはずだったまっすぐな道を見つめる 歩道と車道との境に植えられた桜は葉を動かすことなくただ佇んでいる 西日が雲の隙間から顔を出し自分を包み込む ああ、そうだ 死ななければいけない ポケットから携帯を取り出しロック画面を見る 6/25 18:30 なんてこった 夏まで1か月しかないじゃないか 準備を

          【短編小説】ああ、そうだ

          【短編小説】ベッドで横になりながらぼーっとする

          ベッドで横になりながらぼーっとする 斜め上でレースのカーテンが揺れるたびに 時間を無駄にしている事実が罪悪感となり身体に圧し掛かる 外と室内の明度はほとんど変わらず 夢か現実化の境界線は ただただ風になびく

          【短編小説】ベッドで横になりながらぼーっとする

          【短編小説】炭酸が飲めない

          昔から炭酸が飲めない 好き嫌いの話ではなく、口に入れても飲み込めないのだ 周囲からは“おこちゃま”だと言われ早三十年 残念なことに社会人になっても炭酸飲料を進められる機会は意外とある 正直周囲の人に説明するのは面倒くさい しかしコレが役に立つときもある 飲み会である 「すみません。アルコール飲めなくて。あー炭酸も飲めないのでウーロン茶1つお願いします。」 そういえば序盤は逃げることができる 中盤になるとワインや日本酒を進めてくるバカが現れるので、中盤には中盤の逃げ方を編み出

          【短編小説】炭酸が飲めない

          13年前の私

          私は炬燵に入り携帯でTwitterをしていた。 あと10日ほどで私は地元を離れ千葉で就職することが決まっていた。 そう私は自由になれるのだ。 何年も待った。やっとだ。 Twitterでは、関東の情報や同じ趣味を持つメンバーの情報が手に入る。こんな田舎では経験できないことが、電車に揺られ数十分で経験することができる。わくわくするなという方が無理な話である。  そのわくわくはTV映像でかき消された。私は人間の無力さを改めて実感させられ、何もできず、ただただ炬燵に横になりニュー

          13年前の私