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聖ポトロの彷徨・あとがき

親愛なる皆様、長編小説『聖ポトロの彷徨』に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
(^~^ )

いやもうね、正直、最後の二回は、もうホント、載っけるの、すごく辛くて。
(T~T )

結末がアレだから、というのもありますし、それに、これを載っけてしまうと、もう小説のストックがなくなってしまうし、だから、楽しみに読んでくださっていた皆様に申し訳ないなぁと思ってしまったり。

しばらくフィクションを書く予定がないので(ブログに注力したいんです、すみません)、noteでの小説の掲載は、これでひと段落という事になります。

いままでわしの小説読んでくださってマジ感謝! マジリスペクト!
(^~^ )

あと、今回も連載にあたりまして、たくさんの画像を使わせていただきました。ご提供くださいました皆様、本当にありがとうございました。主人公の苦悩と迷走の旅に、鮮やかな色彩が加わりました。マジリスペクト!

では、あとがきと参りましょうか。

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これを書いたのは、たしか2006年の春で、書き終わったのは2007年の1月。なので、一年弱かかってしまっています。遅っそ(笑)。
(^~^;)

例によって、なんのプロットもなく、簡単な設定だけ決めて、アドリブでフラフラっと連載を始めてしまったんですよ。

そしたら、4話目か5話目くらいで、先が全然見えなくなってしまって。

前作の『聖ポトロの巡礼』が、自分に似た主人公を立てて、アドリブでのんびり知らない土地を旅しようという、結構ざっくりした内容だったのに対し、今回はいきなり荒野に放り出されて困る、というスタートだったので、自分自身にも、新しいサバラバは謎だらけだったし、サバラバが荒廃してしまった理由や、主人公の行く末も、全く分からないままのスタートだったし、だから、どちらかというと読者サイドだったんですよね(笑)。
(^~^;)

なので、荒廃したサバラバに登場人物を出すのかどうか、荒廃していない地域を出すのかどうか、そんなところすら、何にも考えてなかったので、練りながら、練りながら考えに考えて、結局すごく筆が遅くなってしまいました。

もうこのスタイルで書くの、やめよう・・・と思ったもんです(笑)。そりゃそうだ。
(^~^ )

ノーラが出てくるところ辺り(楽園編、と呼びましょうか)も、階段を下りきった先で一度死んだ主人公が、この後どうなるんだろう? と、全然考えてもなかったところから、ポン! とアイデアが出てきて、いきなり書きなぐったような感じですね。

ずっと孤独と飢えに耐えてきた主人公に、ご褒美をあげたいような気持もあったんじゃなかったかな? ま、結局彼は、それを振り切ってしまうわけですけどね・・・。

んで、楽園編を始めてみたものの、その後のことは何にも考えてませんでした。前任者が本当に出てきたときは、自分でも驚きました(笑)。
(^~^;)

まさに、主人公と一緒に旅をしていたんですね。

ラストをどうするか、それこそマジカル戦隊の時以上に、色々、ほんとうに色々考えたんですよ。いろんなパターンがあって、ハッピーエンドであったり、帰還エンドであったり、意地悪なバッドエンドであったり。

最終的に、めちゃくちゃストイックな方向で行くことにしました。前半がストイックな雰囲気の物語だったので、いちばんストイックなしめ方をしてしまったんでしょうかね。いやはや、わしらしいんじゃないかと思います。

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と、ここで当時のあとがきを載せてみたいと思います。

「今更のあとがき、というか言い訳」
(2007年2月23日)

最終話を書いてから1月以上経って、改めて読み返して気づいたこと・・・

「『ループ』(鈴木光司)そっくり!!!」

『ループ』未読の方のためにちょっと書いときます。何年か前(転載注:当時)にブームになった『リング』『らせん』の続編で、シリーズ完結編と位置づけられる作品です。映画化の話もあったのですが、その内容がモダンホラーの前2作とは毛色が異なる「SFアドベンチャー」だった為、あまり評価されることなく立ち消えになったようで・・・詳しい経緯は知らないですけどね。

でも、僕これめちゃめちゃ好きだったんですよ。手術で入院しておきながらも、3日間徹夜して読みまくりました。すごく面白かったですよ? マジで。

さて、『ループ』の詳しい内容に触れるのはやめておきますが、今回僕が自分のを読み返してみて感じたことは、
・主人公が科学者である(ループの方は医者だけど)。
・主人公が荒野をさまよいながら、天変地異に翻弄される。
・仮想世界が物語のカギになっている。
ってもう、そっくりじゃないですか・・・かなりびっくりしました。もちろん、お話の結末や情景描写は全然違うんですけど、プロットの感触がすごい似てたなーと。

ここで、見苦しくも言い訳します。書いてるときは全然意識してませんでした。ホントです。ホントに今、たった今気づいたんです。ついさっきまで『ループ』なんて単語、すっかり忘れてたくらいです。

もしコレで、ループの作者の鈴木光司先生とかに迷惑かけたらホントやだなー・・・と、少々凹んでる小心者のみゅんひはうぜんです。盗作する気なんか全然なかったんですが、もしそう指摘されたら、おとなしく掲載を取り下げるしかないなぁ・・・。
(^~^;)

そんときはごめんね♪
【可愛くしてごまかせ!】

==引用終わり==

・・・今あらためて読み返しても、べつに『ループ』には似ていないんですけどね・・・。
(^~^;)

いやだって、鈴木光司先生に匹敵する文章が、わしなんぞに書ける訳ないじゃないですか(笑)。

けどまぁ、やっぱり、それまでいろいろな本や映画や、その他メディアから吸収してきた情報が、わしというフィルターを通して、作品づくりに大きな影響を与えるんだなぁということなのかな? と思います。

そうそう、転載時に読み返すまで、自分でもすっかり忘れていたんですけどね・・・第23回の内容が、今わしが書いているブログとめっちゃカブってるんですよ。
(^~^;)

ああー、そうなのか、このころからすでに、こんなことばっかり考えてたんだなぁと、改めて思いました。

それから12年の時が過ぎ、わしの頭の中がどう変わったのか、自分でもすごく興味の持てるところです。今作の主人公の科学者がもし隣にいたら、めっちゃ調べられそう(笑)。
(^~^ )

というわけで、小説の連載はこれで打ち止めですので、noteではしばらくお休みになります。が、今ガシガシ書いているブログの方は、絶好調継続中ですので、よろしければぜひ遊びに来てくださいね。

『人生はなぜ辛いのか?と思ったときに読むブログ』
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com

ブログ、と書いていますが、一般的なブログや日記形式のブログとは、ちょっと違う内容になります。

宗教や哲学や、スピリチュアルの世界で言われているような、ホンワカした「人生とは何か」ということに、明確な説明を試みる、という、理屈っぽい文章を書いています。

わしは「Web辻説法」と呼んでいます(笑)。
(^~^ )

内容が難しい、とのお声もいただいておりますが(申し訳ないです)、できるだけ、分かりやすい表現や、くだらないギャグを交えながら、親しみやすく書いているつもりです(笑)。

本家サイトでは、2019年2月現在、74回を載せております。noteにもどんどん転載をしていく予定ですので、そちらでもお楽しみいただければと存じます。


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最後にちょっとだけ、プチ情報を。

神からコムログを授かったポ・トロ教の教祖は、実は・・・

・・・恐竜から進化した新人類の体に、主人公の記憶を移した生物でした。もちろん、ロヌーヌの仕業です(笑)。

これを最後に、ロヌーヌは物理的限界で停止してしまいます。

が、彼と一緒に、ノーラのAIも転生しています。二人がどうなったかは、ご想像にお任せします。
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ではまた! チャオ♪

「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)