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【連載終了】聖ポトロの巡礼

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小太りの青年が異世界を無駄にウロウロする日記小説です。謎の存在「ポトロ」として住人にチヤホヤされつつ旅をする、サエない主人公の行く末やいかに(笑)。全24話。
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#彷徨

【連載小説】聖ポトロの巡礼・お礼とあとがき・資料集付き

 処女長編『聖ポトロの巡礼』いかがでしたでしょうか? お楽しみいただけましたら幸いです。…

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【連載小説】聖ポトロの巡礼(第1回)

貝の月10日  書いとかなきゃ忘れちまうだろう。何せこっちに来てもうどのぐらい経つのか。す…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第3回)

貝の月22日 昨日寝る前に食べた木の実はどうやら毒だったらしい。朝から吐き気とめまいが止…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第4回)

貝の月30日 前回の日記の後のことを書いとかないと、後で日記を読み返したときに自分でも混…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第5回)

貝の月36日  ドドロの実のせいで戻された5日分を、どうやら4日で取り戻せた。こないだぶっ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第6回)

貝の月45日 45日っていうのもなんかイマイチ慣れない感じ。だいたい一月が49ガインっていう…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第7回)

おしまいの月2日 道が少しずつ険しくなってきたと思ったら、もうすっかり山道になってしまった。道自体はよく踏み固められてて歩きやすいんだけど、急な坂道がこうも続くと気がめいる。 もちろん、ずっと上りなわけじゃなくて、尾根の先(なんだろうと思うけど)からは当然下りなんだけど、下りの道も急だと楽じゃないね。階段でもあればいいんだけど、きっと俺みたいに徒歩でここを行き来する人も少ないんだろう、ずっとただ土と石ころの道が続く。 その周囲は、背の高い木の茂る森だ。杉だか松だか、そ

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第8回)

おしまいの月4日 怖い。いまだに怖さが抜けない。どうにかなっちまう。くそっ! ついこない…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第9回)

おしまいの月9日 山道をなりふりかまわずひたすら進む。峠にある断崖の上にたどり着いたんだ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第10回)

おしまいの月12日  昨日入国審査(?)が済んだ。変な検査だ。おそらくその、変な薬やら武…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第11回)

おしまいの月15日  へこむわー。  いやもうほんと、へこむわー。昨日からへこみまくり。…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第12回)

おしまいの月17日  ヒマだ。何もする気が起こらない上に、することそのものがない。  いや…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第13回)

おしまいの月20日  今日の日記は衝撃的な内容になるだろう。あの男との会話を、できるだけ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第14回)

おしまいの月26日  あれから何回かズモーのところに足を運んだけど、この旅に関して、あれ以上のことはどうしても教えてくれなかった。  その代わり、俺は彼と、この世界のことや、元の世界のことをいろいろ話した。  どうやら彼は、前の世界ではスポーツ選手だったらしく(といっても二軍どまりだったから有名ってわけじゃなかったそうだ)、それでも、歩きでの旅はやっぱりキツかったという。元スポーツマンが弱音をはくような旅を、文科系VNetオタクのこの俺がやってるんだから、たいしたもんだ