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【列車編】奇跡のサンライズ出雲の旅①

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少し前の出来事になるが、サンライズ出雲の旅。ここ数年行きたい行きたいと言う思いが募っていた。伊勢神宮を始めすべての神宮を制覇するほど、神社に対して見聞を深めたいという欲求が高まっていた。天津神から国津神へ関心がシフトしてきたことに伴って出雲への熱い思いがあったが、距離が遠いとかそういったことで、ズルズルと月日が経っていた。また私はブームになる前、私の十代の頃から、乗り鉄女子である。女子に人気の憧れの寝台特急である。
年末の切符はみどりの窓口解禁後30秒でなくなるらしい。ふらっと寄ったら、なんと取れてしまった。最初に聞いた時は空いてませんね、やっぱりね、と言う会話をしていたが、あきらめきれずグダグダ言ってもう一度みてもらったら、その一瞬だけ誰かがキャンセルをしたようで、個室禁煙二階が1つだけ空いたのだ。
みどりの窓口のお姉さんが立ち上がって驚いていた。私は、早く早くとカウンターで声を上げながら、お姉さんはエアー椅子でお尻を浮かせたまま、嘘でしょうと言いながら端末で予約を完了してくれた。私は寝台列車に乗るのが初めてだったので、なかなか厳しいとは聞いていたけどそこまでのリアクションとは正直思わなかった。みどりの窓口のお姉さんは、しばらく興奮冷めやらず、座ったり立ったりを繰り返しながら、信じられないと胸に手を当てていた。

当時ちょっといい感じだった年下の鉄道通や神社仏閣通の男子に話をしたら、持ってるねと言われた。彼も一人出雲旅の経験者だった。
近くの贔屓にしている神社の神主さんに、初めて話しかけられ、その話をしたら、やはり持ってるねと興奮気味に言われた。

年下男子君は当時仕事で悩みを抱えていたようで、私が夜電車で発車する時の音を電話口で聞いて、自分の今抱えている全ての悩みを出雲に持っていってくれたと話してくれた。その男子君は、ブラック企業で体調崩していた。
彼がリアルナビゲートをしてくれて、一人旅の寂しさは薄れ、一方で一人旅の自由気楽さは満喫しつつ、とても良い列車の旅だった。
サンライズ出雲弁当を事前に予約注文して、朝5時に岡山駅で受けとった。楽しい試みだったが、岡山駅に停車するのが5分程度なので、緊張して眠れなかったという副作用もあつたが。夜明けとともに、車窓の風景を見ながら、駅弁を食べるのは、至極のひと時だった。
いよいよ出雲が近づいてくる。

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【稲佐の浜編】②に続く

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