アーラヤ識ってどんなもの?
アーラヤ識ってどんなもの?
先祖の記憶を夢に見る。
そう聞くと「怪しい話だな~。」と思いますか?^^;
確かに怪しいですよね。僕も思います。^^
動物には本能があります。
馬は生まれてすぐに立ち上がりますし、あらゆる動物が捕食したり、子孫を残すために交尾をしたり、、、これらは本能ですよね。
動物は言葉を持ちませんから本能がないと生きていけません。種を残すこともできません。
言葉を持つ人間には本能が無いと言われたりしますが、ゼロではありません。生まれてすぐは言葉を理解しませんから生きていく上でやはり本能は必要です。
赤ちゃんは、生まれてすぐ「おぎゃー」と泣きますし、棒状のモノを手元に持っていくと握りますね。そして、おっぱいに吸いつきます。 、、、本能です。
普段あんまし気にも留めませんが、、、
この本能ってやつ、不思議ですよね!!
なぜ赤ちゃんは「おぎゃー」と泣き、モノを掴み、おっぱいを吸えるのか?
誰も教えてません。
「おぎゃー」と泣くのは興奮しているから、、、
モノを掴むのは反射しているから、、、
とも説明できそうですが、「おぎゃー」はさておき、掴むのが反射というのは???ちょっと分かりません。反射なら払いのけそうですよね。
それにおっぱいに吸い付く行為は説明がつきません。
なぜおっぱいを「吸う」のか?
「吸う」と言う行為に対しての疑問なら
生きていくため!!、、、と答えられますが、
なぜおっぱいを「吸える」のか?、、、なぜ出来るのか?、、、誰も教えてないのに、なぜそんなことが可能なのか?
と聞かれると、
ん~?????
ってなりませんか。^^;
これはやっぱし、先祖の経験が蓄積された情報として細胞の中の遺伝子かどっかに組み込まれているのでしょう。(先祖がエロいおっさん先祖ばかりでみんなおっぱいに吸い付いてた。ってことではないですよ。念のため、、、)
だから、赤ちゃんはおっぱいを吸えるのではないでしょうか。
(おっぱいの話で納得しにくければ、例えば「動物がなぜ捕食できるのか」で考えてみて下さい。)
仏教では、これを無意識の領域にある、命に拘る、命を司る「アーラヤ識」の働きだと考えます。
最初に
先祖の記憶を夢に見る。
という一文を挙げました。
記憶と言われると、なにかエピソードや物語があり、それを回想しているイメージを思いがちですが、画像や映像、音だって記憶になります。情報は記憶です。
どうやら先祖の経験値、情報が僕らの体には含まれているようです。
そう考えると、「先祖の記憶を夢に見る。」という事はちょっとあり得るかもしれないですよね。
これは僕はまだ勉強中でハッキリ「ある」とは言い切りませんが、限りなく「ある」に近いと思っていますし、「無い」と否定するのは違うのかなと思っています。
でね、もうちょっと話すと
心臓って勝手に動きますよね。
意識で心臓を止める事出来ますか?
「はい、この中で誰か、『僕は心臓を止めることが出来ます』って人、手を上げるー。^^」
、、、出来ないですよね。笑
汗を描いたり、体が震えたり、これら自律神経の働きは意識ではどうにもなりませんが、
命を守るために、頑張ってくれています。
これらの働きもアーラヤ識が担っています。
恐らく現代科学で言う自律神経とかデオキシリボ核酸とか、そんな類のところの働きなんだと思います。
仏教を勉強しているとアーラヤ識は煩悩の種子(しゅうじ)が溜まる悪いイメージとして説明されることも多いですが、実は重要な役割を担っているのですね。^^
人の意識のもっともっと奥、一番深いところにアーラヤ識ってのがあって、命を守ってくれています。
心臓を動かして、体温を調節して、ホルモンを分泌して、そんなことをしてくれています。
で、無意識の領域ですから、自分では操作できません。
自殺しようとして海に沈もうとして飛び込んだけど、体が勝手にもがいて助かりました。ってのもアーラヤ識の働きなんですね。
自分の意識では死のうと思っても意識のもっともっと奥のアーラヤ識が叫ぶんですね。「生きたいー」って。
あと、ストレスを抱えていて、会社や学校に行こうと思ってもどうやっても布団から出られない。意識では行こうと思っているのに体が動かない、、、。
これもアーラヤ識が命を守っているんですね。
アーラヤ識、大切です!!
ではここで、、、「呼吸」ってのはどうなんだろう。
これももちろんアーラヤ識の働きだと思うのですが、
人は意識せずとも、呼吸していますが、意識で止めることもできますよね。
ここがミソで、呼吸とは意識と無意識の間にある、心と体の間にあるものなんですね。
呼吸をコントロールする事とは意識と無意識を繋ぐ行為、心と体を繋ぐ行為なのかも知れません。
だから「呼吸」って重要視されるんですね。
(そういう意味では「笑顔」も近いものがあるかも知れませんね。)←「笑顔でいること」
人生の中で大きなタスクが目の前に出てきて、心臓がバクバクして、感情が爆発しそうで、このままいくとどうなるか分からない、、、
そんな時は呼吸を整えます。^^ ゆーっくりと息を吐いてから、その流れで息を吸う。それを繰り返す。
そうすると、鼓動も安定してきて、感情の高ぶりも抑えれます。
そういう風に、体と心の繋がりをコントロールできるのです。
心臓がバクバクしてきたからって、心臓を直接コントロールすることはできませんが、呼吸ならコントロールできます。
呼吸って不思議ですよね。
そんな凄いことを何千年も昔からインドの人は気づいてたのですね。
そして瞑想法を考え出す。
話が逸れてきましたが、アーラヤ識って、心の奥にあって、僕らの命を守ってるエラい奴なんですね。
ホントはもっと、業(カルマ)ってのがあって、種子(しゅうじ)ってのがあって、アーラヤ識に薫習(くんじゅう)しって、、、、って話をしたいのですが、
それはまたの機会にしようと思います。^^
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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