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きっと上司に信頼されてるんだよ、の一言に不覚にも泣きそうになった

上司が、あまりにも忙しい。

忙しいから、連絡もあんまり返ってこない。もともと連絡が返ってこないで有名な人だったけど、自分が下について実感した。サクッと、悪気なく無視される。分かっていても、チーム内で自分が重要じゃない人間とわかって、少しすり減る。

かなり前に送った確認メール、先日から未読のままのチャット。優先度が高いと判断されたものには返信があるから、きっと返ってこないということは大丈夫なのだろう。うちの部門が社内相手だから成り立っている状況だ。

私が急ぎかと思ってもそうではないものもある。上司が知らぬ間に片付けていたということもある。ばたばたしても無駄だったこともある。別にやたらと仕事を増やしたいわけではないけど、それは自分がやっておくからいいです、と言われると、無力だと言われているようで少し落ち込む。

だから最近は足掻かず、週次の打ち合わせで確認すればいいかと諦めてしまった。あまりソワソワもしなくなったが、それでも担当プロジェクトが進まないのはなんとなく不安なことだった。

前の上司はチャットで聞くとすぐに既読になる人だったので、対照的だと思う。今でも隣のチームのマネージャー陣に連絡すると、返信がはやくてびっくりしてしまう。そっか、自分もこのくらいで返すべきだったのに最近遅れ気味だったなと反省する。


そんなことを、夕飯の席でパートナー漏らした。仕事の愚痴っぽい愚痴を話さない私たちだけど、なんだかその日はそのことがこぼれていた。

ちらりと私を見た彼は、「上司はきっと信用してんだよ。そうじゃなきゃこわくてほっとけないよ」と言った。そしてまたお茶碗に視線を戻して、なにか言っている。

つらい環境でもなかったし、苦しかったわけでもないはず。なのにきっと信用してるんだと言われて、急に緊張の糸が切れたみたいだった。がらにもなく泣きそうだった。任せてもらえないのが思ったよりきていたからなのか、彼がかけてくれた言葉が嬉しかったからなのかはわからない。でも、彼にはありがとうと思う。わかってくれる人がいてくれるのは、十分歳をとってからも心強いから。

会社で働く以上、いろんな人がいるし、いろんなコミュニケーションを試さないといけない。今の部署には理不尽な人は本当に少ないので、とても過ごしやすい。だから細かなこともストレスになっているのかもしれない。

誰かが、私は柔軟だと言ってくれた。その強みを組織の中でも活かせるようになっていると思う。これからも試行錯誤だが、進んでいこう。待ち時間にコーヒーでも飲みながら。



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