おおかみこどもの雨と雪をはじめてみて

こんばんは。mukuです。

私は遅ればせながら先程はじめておおかみこどもの雨と雪を見ました。前から見てみたいなぁと思っていたのですが、なかなか見る時間がなくて。いやみる時間はあったんだけど、何となく見てなかったんですね、、、。

見る前は無邪気に育つ女の子と男の子の話なんだろうなぁなんて思ってたけどなんだかフワッと見るには、勿体ない少し複雑で感慨深い(?)物語でした。

人間の世界とオオカミの世界。ふたつの世界を生きる2人が育つ道のりは小さな壁や大きな壁がたくさんでなんだか切なくて、これは物語だと分かってる。なのに悲しかったです。

お父さんが死んだシーン。妙に味気なくて、それがリアルで。こんなに呆気なく、こんなに無慈悲に消えてしまうことが苦しい。いずれ来る雨と雪の別れの影がチラつく。

雨は大人しいから大きくなったら研究者にでもなるのかな。雪はお転婆だから野生で生きていくのかな。なんて思ってたけど少しずつ生きる世界が交差して離れていく。2人の距離が離れてく。大人になっていく。まだ10歳だから心配な母の気持ちはわかる。けど、なんだか子離れ出来ないように見える母の姿が見ていて辛かった。それでも、時に手に負えなくて、ボロボロになりながら、笑顔で2人を育てる母の姿は強い。

映し出される雄大な自然はのみこまれそうなほど美しくて、ときに牙を剥く。その中で自分の世界を見つけた雨。いつの間にか自然の中で自分の生き方をみつけ、大きくなった雨。

オオカミとして生きるか人間として生きるか。学校は?まだ子供でしょ?秘密にしなきゃ!人間らしくいなきゃ!目に見えない価値観とルールに縛られて物語を捉えようとする私自身が酷く人間らしく感じた。

色とりどりの自然で描かれた風景の中で紡がれる、オオカミ子供のものがたり。オオカミ男に恋した女性のものがたり。幸せは自分で決めること。誰かの価値観や世間の価値観で決められない。

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