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小学校教員 算数研究サークル「sorriso」 学級経営サークル「terraschoo…

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小学校教員 算数研究サークル「sorriso」 学級経営サークル「terraschool」

最近の記事

内発的?外発的?動機づけ

小学校で勤務する以上子供たちに最低限必要なマナーや習慣は身につけてもらいたいと誰もが感じているはずです。 それらのマナーや習慣は総じて簡単に身につくことではないと思います。 もちろん、学校で指導しなくても自然と身についている子供はたくさんいます。 ただ、そうであるということはないはずです。 宿題が提出できない、あいさつがうまくできない。 そんな教師からするとできて当たり前だと感じていることは、それは子供にとってみると当たり前のことではないものもたくさんあります。 ただ、そ

    • それ、主語はだれ?

      職員室でよくこんな言葉を耳にする。 そして、よくこんな言葉で質問をされる。 「どうやって教えますか?」 この言葉を全否定するつもりはない。 しかし、その言葉を中心に考えてしまうと授業の本質は大きく変わってくる。 どうやって教えるか という言葉を掘り下げていくと 教師がどう教えるか ということなっていることがわかる。 つまり、その言葉の主語は教師であり、極端に言えば、それだけを考えてしまうと教師の独りよがりの考え方になってしまうおそれがある。 必要なのは 子供たちはどう考

      • 子供は学校に何を求めているか

        子供が学校に求めているもの。それは多種多様であって当然。 しかし、そのすべての根底には共通して存在している想いがある。 それは、安心感だ。すべてはこの基盤の上に成り立っていると言っていいだろう。 学校、教師ができることは、学校として、そして学級としてのルール作りである。 このルールというのは決して子供を縛り付けるものを指しているのではない。 学校生活を送る上での必要最低限のルールだ。 例えば、休憩時間の遊び場所でこの場所では遊んでいい。この場所でボールを使っていい。

        • 教師が待つ価値観

          教師がどんな価値観を待って、授業をしていくか、子供と接していくかは初任校によって大きく左右されるのではないでしょうか。 もう少しゆとりを待たせたとしても教師の価値観は20代で決まると言ってもいいと思います。 子供への指導、トラブルが起きたときの子供への声かけ、日頃の向き合い方、そういった職員室ではなかなか話題に上がらない、小さな出来事に対する価値観も20代での経験が大きくその後の教師人生に影響すると思います。 つまり、20代のうちにいろんな先生のいろんな経験について教えて

        内発的?外発的?動機づけ

          教師がまとめをすると

          授業の終わりには、まとめを黒板に書く。 よくある光景だと思いますが、どんなまとめ方をしていますか。 もちろん、授業のまとめは大切です。でも、教師の書くまとめはあまり大切なものではないと考えています。 授業で一つの問いを扱うとします。すると子供たちの中での疑問や課題は少しずつ変化していくはずです。 どういう問題場面だ? 図で表現するにはどうすればいいんだ? 式で表すには? そんな小さな課題や疑問を繰り返しながら、問いの解決に向かいます。 つまり、45分の授業の中で課題は変

          教師がまとめをすると

          指導力とは

          今年度9年目にして初めての異動を経験しました。 学校が変わると、その学校に根付く文化、教員たちの価値観は多少なりとも変わってきます。 今までの学科では当たり前だったことも当たり前でなくなることもあります。 教師の在り方、考え方などもう一度見つめ直す良い機会だと捉えています。 ということで、まずは「教師の指導力」について見つめ直します。 あの先生は指導力があるというようなことはどこでも言われると思います。 ただそれが、何をもって指導力があるというのかは是非考えておきたいこ

          指導力とは

          なぜ子供は授業から離れていくのか

          高学年を担任すると授業へ参加度に差が見られることがあります。 もちろん、全員が同じように意欲的に取り組むという姿が理想ですが、それは現実的ではありません。 ただここで言いたいのは、高学年になると発表する子供が限られてくる。女の子はあまり発表しなくなる。などの差はどこで生まれていくのか、ということです。 1年生の頃は元気よく無邪気に発表していた子供たち。 学年が進むにつれて、だんだんと意識しないレベルでの役割分担が生まれていきます。 「あの子が言うことは正しい」 「間違いを

          なぜ子供は授業から離れていくのか

          イメージすることの大切さ

          イメージするという言葉だけを見るとすごく抽象的に感じるかも知れませんが、算数でイメージすることは非常に大切です。 特に今年度それを強く感じています。 イメージすることについては 数量の大小をイメージする 数量の増減をイメージする 図形の空間をイメージする という点を大切にしています。(イメージすることの項目は他にもあると思います) これらのイメージを決して抽象的なもので終わらせるのではなく、子供たちの言葉として表現させていかなければなりません。 例えば 「〇〇の何倍って書

          イメージすることの大切さ

          目的か?手段か?

          学校にはさまざまな行事があります。遠足、児童会選挙、避難訓練、、、 それぞれの行事が何のために行われているのか、何を目的としているのか。 それを行事が意識しておかないと、行事は形骸化したものとなってしまいます。 遠足や縦割り集会など、思い出作りが中心になる行事は思いっきり楽しむことが最重要だと考えています。 ただ、活動として取り組む行事ではその目的をはっきりさせる必要があります。 例えば、避難訓練。何を想定して、どんな対応が適切なのか。そのためには、教師は何を意識し、何を見

          目的か?手段か?