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子供は学校に何を求めているか

子供が学校に求めているもの。それは多種多様であって当然。

しかし、そのすべての根底には共通して存在している想いがある。

それは、安心感だ。すべてはこの基盤の上に成り立っていると言っていいだろう。

学校、教師ができることは、学校として、そして学級としてのルール作りである。

このルールというのは決して子供を縛り付けるものを指しているのではない。

学校生活を送る上での必要最低限のルールだ。
例えば、休憩時間の遊び場所でこの場所では遊んでいい。この場所でボールを使っていい。などのルールは子供たちの判断が迷うものである。そういったものは学校として明確にルールを作っておくべきである。
また学級では、給食の片付けをどうするのか、係活動はどんな役割分担で進めていくのか。

細かなことであるから、決めなくても子供たちが上手くやっていく。そんな力が必要だ。
その意見も分からないではない。

しかし、そのやり方で本当にうまくいっているのだろうか。
誰かが我慢することで成り立っているルールにはなっていないだろうか。

曖昧なルールでは、誰かが我慢することで成り立つということが当然起こる。
そしてそこに安心感は生まれない。

この仕事を誰がするのか、〇〇君がしないから自分がしなければならない。
友達との牽制が起こる。
そんな中で、友達関係にナイーブな子供たちはきっとどこかで、不安を感じ、我慢をしている。
その積み重ねの最悪のゴールが、不登校となっていく。

何が言いたいかと言うと、子供たちを縛り付けるルールではなく、きちんと決まりをつくることで、安心感を感じる子供はたくさんいる。
自主性という言葉に踊らされるのではなく、安心して過ごせるルール作り、そして時には、先生が見守っているから大丈夫、という安心感を子供に与えてあげたい。
それが子供たち誰しもが、根底に抱いている学校に求めていることではないだろうか。