見出し画像

教師がまとめをすると

授業の終わりには、まとめを黒板に書く。
よくある光景だと思いますが、どんなまとめ方をしていますか。

もちろん、授業のまとめは大切です。でも、教師の書くまとめはあまり大切なものではないと考えています。

授業で一つの問いを扱うとします。すると子供たちの中での疑問や課題は少しずつ変化していくはずです。
どういう問題場面だ?
図で表現するにはどうすればいいんだ?
式で表すには?

そんな小さな課題や疑問を繰り返しながら、問いの解決に向かいます。
つまり、45分の授業の中で課題は変化していっているはずです。
そして、その都度その都度小さなまとめがあると考えてもいいのでないでしょうか。
さらに言うと、その小さな課題や疑問の中に本当に考えたい、本時のまとめとなる部分があるはずです。

せっかく、自分たちで課題を解決してきた授業終盤で、教師が「今日のまとめは」と勝手に書き始めると、そこに子供とのズレが生まれる可能性があります。

そして、それを繰り返していると子供たちは途中の解決の場面での友達の話を聞かなくなってしまう可能性があります。
だって最後に先生が今日の大切なことを言うのですから。

大人だってそうだと思います。
自分がすごく見たい!
と思わない限り、ドラマやYouTubeでは、まとめ動画やダイジェスト版を見ますよね。
授業も途中考えなくても最後に先生がまとめてくれる。
と感じたら途中は真剣に考えなくなると思います。

教師が予定していた言葉である必要はないと思います。
途中の子供たちの話し合いも含めた、柔軟なまとめが大切だと考えています。そちらの方が子供にとっては学びとつながったまとめと感じることができるのではないでしょうか。