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それ、主語はだれ?

職員室でよくこんな言葉を耳にする。
そして、よくこんな言葉で質問をされる。
「どうやって教えますか?」

この言葉を全否定するつもりはない。
しかし、その言葉を中心に考えてしまうと授業の本質は大きく変わってくる。

どうやって教えるか
という言葉を掘り下げていくと
教師がどう教えるか
ということなっていることがわかる。
つまり、その言葉の主語は教師であり、極端に言えば、それだけを考えてしまうと教師の独りよがりの考え方になってしまうおそれがある。

必要なのは
子供たちはどう考えるか
だ。

授業では知識として教えなければならないこともある。
教えることは教えることで大切だが、授業の中心はそこではない。

教師が授業を考え、作っていく際必要なことは子供たちはどう考え、どのように解決していくかを考えることである。
そして、それに向かうためにどう仕掛け、どう支援していくかを考えなければならない。

つまり主語は子供でなければならない。
子供はどう考えるかという
子供はどんな反応をするか
を考え始めると冒頭のような言葉は少なくなるはずである。
すると、子供はどう考えるだろうか。
この考え方を引き出すにはどんな仕掛けが必要だろうか。
問いかけはどうすればいいだろうか。
授業を考える際の思考が正反対になる。

つまり、主語を子供にして考えていかなければ、子供に寄り添った授業はできない。
その主語は誰なのか、考えることは授業を変えるヒントとなるかもしれない。