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指導力とは

今年度9年目にして初めての異動を経験しました。
学校が変わると、その学校に根付く文化、教員たちの価値観は多少なりとも変わってきます。
今までの学科では当たり前だったことも当たり前でなくなることもあります。

教師の在り方、考え方などもう一度見つめ直す良い機会だと捉えています。

ということで、まずは「教師の指導力」について見つめ直します。

あの先生は指導力があるというようなことはどこでも言われると思います。
ただそれが、何をもって指導力があるというのかは是非考えておきたいことです。
この指導力、というのは年齢を重ねると身につくものではないと考えています。

子供たちを動かすのが上手。
仕事が早い。
などは指導力ではなく、対応力です。
この対応力は、年齢を重ねるごとに上がっていきます。高学年を何度も持っていると必然的にその対応力は上がっていくものです。

つまりそれは慣れによる対応力です。もちろん対応力が高い先生を見習うことも大切ですが、指導力があるかどうかはまた別の話です。

授業が上手い、というのは大前提の話として、私が考える指導力とは、

1 子供のことを理解している
2 その上で子供を伸ばすことができる

という2点が大切であると考えています。

今までの対応で上手くいったから、どんどん指示を出し、教師の独りよがりで学級を作っていく。
これでは子供は伸びません。

まずは学級の子供を理解し、その子供たちと一緒に考えながら学級を作っていく。その中で子供たちが自ら動き出す、やってみたい、と思えるようにすることが教師の指導力だと思います。

ベテランの先生だから、もう何年もやっているから、指導力があるわけではありません。
昔から若いから、とかベテランだから、という言葉にすごく違和感を覚えていました。

若くても指導力のある先生はいます。
ベテランで対応力だけが高い先生もいます。

まずは子供と向き合い、どんな学級にしたいか考えることが指導力向上の一歩目になります。