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イメージすることの大切さ

イメージするという言葉だけを見るとすごく抽象的に感じるかも知れませんが、算数でイメージすることは非常に大切です。
特に今年度それを強く感じています。

イメージすることについては
数量の大小をイメージする
数量の増減をイメージする
図形の空間をイメージする
という点を大切にしています。(イメージすることの項目は他にもあると思います)

これらのイメージを決して抽象的なもので終わらせるのではなく、子供たちの言葉として表現させていかなければなりません。
例えば
「〇〇の何倍って書いてるから□□の方が大きくなるはず」
「長さを2倍するってことは、重さも2倍になるんじゃないかな」
「ここの部分を切り離してこっちにはめたら長方形になるよ」
というような言葉は頭の中でイメージしたことを言葉で表現していると言えます。

こういったイメージするという段階を蔑ろにしてしまうと、子供たちは式、または数字だけで判断する形式的な思考しかできなくなってしまいます。

その結果、「今はかけ算の単元だからかけ算になるんでしょ」
「たし算言葉があるからたし算になる」
というような、思考の過程がすっぽり抜けた形式だけで答えを導く算数になってしまいます。

そんな授業が子供たちのためになるはずはありません。
塾に行っている子供だけが活躍する、先行学習をしている者が正義という授業に陥ってしまいます。

低学年のうちから数に対するイメージをきちんと育てておくことが、全員参加の算数授業をつくる一要因となるはずです。