見出し画像

グランマの秘伝レシピ「ラタトゥイユ」を作ってみたはずだった

むぅちゃんのグランマは、むぅちゃんが小学5年生の頃に亡くなった。
乳がんだった。
遠く離れたアメリカに住むグランマについて覚えていることは数えるほどだが、とにかく料理が美味しかった…

むぅちゃんのママは料理に関心がなく、食卓に並ぶ食事は健康的ではあったもののどこか質素だった。
そんなママを見かねてか、グランマは生前ママに秘伝のレシピ集を残した。
ママはそのレシピ集をほとんど使わなかったが、形見として、ずっと大事に取っておいていた。

隔世遺伝なのか、奇遇にもむぅちゃんは料理が大好きだった。
グランマが亡くなった年齢に少しずつ近づいていくママ。
まだ元気なうちに、あのころの思い出の味を食べてみてほしい。
食事に興味のないママも、きっと感動してくれるはず…!

ということで今回はグランマの秘伝レシピに沿って、「ラタトゥイユ」を作ってみた。

グランマのラタトゥイユのレシピ

材料
・オリーブオイル:大さじ2
・にんにく:2片
・たまねぎ:大きいサイズ1個
・なす:小さいサイズ1個
・ピーマン:ふつうサイズ2個
・トマト:大きいサイズ4個
・ズッキーニ:小さい~ふつうサイズ3
・ハーブ類
 - 乾燥バジル:大さじ1(生バジルがあればなおよい)
 - 乾燥オレガノ:大さじ1/2
 - 乾燥タイム:大さじ1/2
 - 生パセリ:大さじ2

グランマのレシピ集より(筆者翻訳)※以降同様
今回使う材料はこちら(バーコードなどは念のため隠してます)

🌱むぅちゃんの感想
大きめ・ふつう・小さめサイズとレシピには書いてあったけど、
そのサイズがちょうどよくスーパーで売ってるわけないので、横目で見る程度に参考にしたよ。

あと、、、この時点でむぅちゃんは気づいていたよ、、、
>>>調味料が書いてないよ<<<
もしや、これらを煮詰めれば奇跡的なバランスで味が出てくるの…?
そんなバカな…と思いつつ、グランマの仰せに従って最後まで作るよ👀

①具材を切る

にんにくはつぶしておく。
たまねぎは半分に切って薄切り、なすは角切り、ピーマン・トマトは粗みじんにする。
ズッキーニは0.5mm幅程度の輪切りにしておく(原文:1/4インチ幅にスライスする)。
生パセリはみじんぎりにしておく。

🌱むぅちゃんの感想
ズッキーニが多い。多すぎるよ。3本って。
明らかにズッキーニひいきしてるよおばあちゃん。
好物だったの??
なすやピーマンの量増やしてもよかったんじゃないの…???

具材を切ってみた。写真だとわかりにくいかもしれないが圧倒的にズッキーニが多い

②にんにく・たまねぎ・なす・ピーマンを油で炒める

深めの鍋(原文:4クォートのポット)にオリーブオイルを入れて熱し、にんにく・たまねぎを入れる。
7分程度炒めたのち、柔らかくなったら、なすを加え、油がからむまで混ぜる。
その後、ピーマンを加え、焦げないよう時折かき混ぜながら、中火で10分ほど火を通す。

なすとピーマンを加えたあたり。まだラタトゥイユの片りんはない

🌱むぅちゃんの感想
うちの環境だと、中火だと焦げそうだったから、弱火ぐらいにして調整して炒めたよ👀
あと、なす・ピーマンを入れてから10分は長い。そんなに待たなくていい。
火が通ったら③の工程に行っちゃっていいと思ったな。

③トマト・ズッキーニ・ハーブ類を入れて煮込み、盛り付ける

トマト・ズッキーニ・ハーブ類を入れ、よくかき混ぜたのち、弱火で15~20分程度煮込む。
このとき、なすがドロドロしない程度に、柔らかくなった状態になったら完成。
あたたかい状態でも、冷たい状態でも提供できる。
メインディッシュにする場合は4皿分、副菜にする場合は8皿分になる。

🌱むぅちゃんの感想
>>>味がないよ<<<
ハーブとかお野菜のステキな出汁は出てるけど、調味料を入れてないからこれといった味がないよ😢
おばあちゃん書き忘れたのかな…
そのまま出すわけにはいかないので大さじ1程度のお塩を入れて最低限味付けしたよ。

あと、やっぱりズッキーニが多すぎるよ
過密状態がゆえに、15分段階で結構ほかの具材は煮えてたけど、ズッキーニはまだ半煮えぐらいの状況だったよ👀
ふつうサイズのズッキーニにして、②の工程でなす・ピーマンと一緒に炒めるか、もっと細い輪切りにするのがいいと思ったよ。

トマトとズッキーニを加えたあたり。サラダと見間違えるほどの鮮やかさ

ママにラタトゥイユを食べさせてみた

(塩を大さじ1入れたこと以外は)
グランマのレシピに忠実に従って作ったラタトゥイユ。
なにはともあれ、これはグランマのレシピには違いない!
これでママも懐かしく思ってくれるはず!

完成した姿。むぅちゃんの人生経験の中で食べてきたラタトゥイユとは少し違う

む「ママ~!グランマのラタトゥイユできたよ~!」
マ「ありがとう~いい匂い~」
む「グランマのレシピ、ズッキーニがすごい多いね~」
マ「そうなんだ。それって珍しいの?」
む「どうだろう?あなたのおうちでもこんな感じだった?」
マ「さあ・・・?」

なんだかママの様子がおかしい。

む「グランマのレシピに沿って作ったから、あなたも食べた記憶あるでしょ?」
マ「いや・・・?」
む「え、このラタトゥイユ、懐かしくないの?」
マ「特に・・・?」
む「え・・・?」

マ「なすとかズッキーニって、グランパ・グランマが好きでよく食べてたけど、子ども時代好きじゃなかったから・・・」
マ「何にも記憶ないや😉」

む「なんだってーーーーー!!!」

グランマの秘伝レシピ集は、おうちの定番料理集ではなく、
単にグランマが好きなレシピ集だった。

なんなら、グランマが最近(生前。●十年前の話)覚えたレシピも入っているという。

ママの「あ、これは美味しいけどね!」「ほら野菜いっぱい!」「ビタミン!」などのフォローの声が遠くから聞こえてくる…

今回の反省・次回の課題

ママを感動させるには、グランマのレシピ集のうち、
「ママが子どもの頃に好きだった料理」を作る必要がある。
思いのほか事前の下調べが重要で、なんでも作ればいいというわけではない。

次回は、ママが好きだと公言しているレシピにチャレンジしよう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

最後まで駄文にお付き合いいただきありがとうございました🌱
懲りずに次回作も読んで貰えたら幸いです👀



この記事が参加している募集

つくってみた

レシピでつくってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?