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中山隧道を訪れました~土木学会選奨土木遺産~

手掘りしたトンネル。
信じられますか。
それも集落のひとたちによって。
新潟県の山古志にある中山隧道を訪れました。
詳細は新潟県のリンク先が詳しいです。

#土木学会選奨土木遺産 選奨されています。

長岡市の山古志は2度目です。
前回は震災遺構をメインに見ましたが、今回のメインは、前回断念した #土木学会選奨土木遺産 の中山隧道がメインです。

隧道は手掘りによる掘削で行われ、16年もの歳月を要したといいます。
それほどまでして、このトンネルが必要だったのは、トンネル近くにある小松倉地区から、一番近いまちの小出まででも約12kmであり、長岡や小千谷はそれ以上の距離があり、しかも、どのルートを行くにしても、峠を越えなくてはならないためでした。
さらに豪雪地帯のこの地域のことです。
冬場には遭難者が後を絶たなかったといいます。

1933(昭和8)年から始まった工事は小松倉集落の方たちが従事し、資金の殆どを、集落の方たちをはじめとした寄付や土地の売却によって賄ったそうです。
戦争による中断を経て1949(昭和24)年に開通しました。
相当の苦労があったことを想像します。
でも、その苦労が報われて、ホント良かったなと思います。

今は横を走る中山トンネルで容易に抜けられます。
山古志は2004(平成16)年10月23日に発生した新潟県中越大震災により、河道閉塞を含む、大きな被害を受けて過疎化がより急速に進んでいます。
2004 年から 2005 年は、震災被災地である中越地方の山間部に降雪が集中し、2mを越す積雪が積もり、家屋倒壊被害の拡大に拍車をかけたそうです。
やがてこの中山トンネルも…なんてことを想像してしまいました。

いい風景なんですよね、併せて訪れた一本杉も。
いつまでも残るといいな。
ひとも集落も風景も。

途中で寄った、再訪の一本杉も見事でした。
季節を変えて訪れたいですね。
未来のためにできること。
わたしには限られていますが、出来ることを全力で。

一本杉

では。

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