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初めての炊き出しに参加しました~北九州市・抱樸~

認定NPO法人抱樸

認定NPO法人抱樸の名を知ったのは、SNSで流れてきたことからだと思います。
北九州市を拠点に生活困窮者や社会的孤立状態にあるひとたちを、支え、寄り添っている団体です。

Point1 生きることに意味がある

「生きる意味のないいのち」が公然と語られる時代。抱樸はこれと闘い、「生きることに意味がある」と言い切ります。共生社会は大切です。しかし、共に生きることができなくても、ひきこもっていても、「生きているという事実」に意味があります。世の中が「生きる意味」や「存在意義」、「生産性」を問うとき、その答えを見出せなくても、「今、生きていることに意味がある」と抱樸は宣言します。これこそが、私たちが最も大切にしている普遍的価値だからです。

Point2 家族にすべてを押し付けない

8050問題(80歳の親に50歳のひきこもり)に見られるように「家族」は限界を迎えています。自己責任や身内の責任だけでは対応不可能な現実が噴出しています。「家族」の役割を社会が分業できるか。これが抱樸のテーマでした。例えば、その最も象徴的な場面は「葬儀」。「葬儀」や「死後事務」を担う家族がいないことが大家の入居拒否理由となっています。抱樸の互助会が「葬儀」を担うことで入居拒否が無くなりました。出会いから看取りまで、それが抱樸の目指す家族機能の社会化です。

Point3 断らない

NPOの強みは「自由」。原則的に何でもできます。抱樸は、その強みを生かし、ひとりとの出会いから創造的に事業を興し、必要に応じて連携の仕組みを創ってきました。これがNPO抱樸の最大の特徴です。一方で、制度を利用しない分、専門性に課題があります。抱樸は、専門性を高めるために社会福祉法人を設立する準備をしています。社会福祉法人は、制度を基盤とするために対象者が限定されますが、「広く、自由」なNPO抱樸との連携により「断らない」という在り方を一緒に実現します。

Point4 生産とは

抱樸は、「生産」を「自己実現」と捉えます。生産を金や物を作り出すことに限定する現代の社会とは異なり、「その人がその人として、その人らしく生きること」が生産であり、生産性の高い社会とは、「その人に与えられている力や個性が十分に発揮される社会」だと考えるのです。誰にも与えられている「かけがえのない自己」を実現するために、抱樸の事業は存在しています。しかし、自己を見出すことも、実現することも「ひとり」ではできません。抱樸は、自己実現のために社会的孤立と闘い、出会いと伴走を担います。

認定NPO法人抱樸サイトより

生き抜くこと、そのために分業すること、課題に対して断らないこと、伴走すること。
それを行っているのが抱樸だと理解しています。
Point4に書かれている、「そのひとらしさ」。

慶応大学の前野先生から聞いた幸せの4因子のひとつ、「あなたらしく」にも繋がるなと感じました。

幸せの4因子についてはこちらに記載があります。

第15回コモンズ社会起業家フォーラム

また、2023年のコモンズ社会起業家フォーラムでは、代表理事である奥田さんの話を聞くことが出来ました。
そのご縁から、コモンズ投信のツアーが実現したそうで、そのツアーを通じて炊き出し、深夜のパトロールに参加し、翌日は抱樸を訪ねることが出来ました。
そのときのメモはこちらに投稿しています。

さて、炊き出し

毎月2回、12月から2月は毎週末開催されているとのこと。
わたしが参加した日は比較的暖かい日でした。

でも、週間予報を見ると大寒波到来の気象予報が出ています。
それがこの大寒波(1/23・24あたり)なのです。

炊き出し会場に行ったら、ボランティアの方の他にも、既に支援を必要とする方たちが集まっていましたし、会場に行く途中でも炊き出し会場に向かうひとに出会いました。

やっと着いた

テント設営

テントの設営を始めたのは、後から考えれば「なかまの会」の方たちだったのかな。
なんとなく手伝っちゃいました。
流れや段取りもわかっていないなかなので、余計なことしちゃったかなという気もしますので、それは反省点かな。

食料のブース、石鹸や歯ブラシ、石鹸など日用品のブース、衣類や毛布のブースなどがあり、健康相談コーナーや床屋(丸刈り専門)もありました。

お弁当
配り始め
パン、みかん、りんご
日用品
薬も大事
衣類の仕分

炊き出しで配布するお弁当は、協力団体の方たちが担当日を決めて行っているそうですし、炊き出しの回によっては法律相談があるようです。

理事長奥田さんから説明

炊き出し・配布など

食料や衣類が特に人気で、あっという間に長い列が出来て配布されていきました。

あっという間に長い列

皆さん、整然と並んで食料などを貰い、あっという間にいなくなる様子が印象的でした。
元気だったか、などの会話も聞こえましたっけ。

かわらばん
かわらばん


わたしから勝手に話しかけて、迷惑そうにされていた方もいたような。
まぁいっか。

こういう場所でボランティアと支援を必要とする方との出会い、再会やボランティア同士の出会いもあるんでしょうね。
そういう場が存在することだけでもいいなと思いました。

全体が落ち着いたところで青空カフェが開催されました。

りんごのはなし

わたしはそのタイミングで医療相談コーナーの椅子に座っている方に話をしてみました。
その日はりんごかみかんを貰える日で、りんごの話になりました。

健康相談と丸刈専門の床屋

りんごは皮の裏が美味しいという話。
子どもの頃、病気になると母親が擦ってもらったりんごがとても美味しかったという思い出話。
そんな話を聞けちゃいました。
勝手な感想ですが、思い出話が聞けるって、ココロを許してもらった感じで、いい感じです。

青空カフェ

その後は青空カフェで、皆さんと一服。
ボランティアの方も支援を必要とされる方とも話が出来ました。
この日は岡山からボランティアで来ている方がいらっしゃいました。

撤去&振り返り

設営から撤去まで、19時15分から21時過ぎまでの間だったかな。
あっという間に時間が過ぎました。
沢山の資材をワンボックス車に見事に詰め込みました。

みんなで片付け
ワンボックスに積み込み
綺麗に収まりました

最後は輪になって、振り返りの時間です。
ボランティア情報のシェアと、初めての参加者の感想のシェアなど。
さて、わたしは何て言いましたっけ。

振り返り

なんにしても、また炊き出しに参加したいと思いましたよ。
だって、いろんな方と話が出来て楽しかったですから。
また、ご迷惑をお掛けに伺いますね。

では。

関心を持ってくれてありがとうございます。 いただいたサポートは、取材のために使わせていただきます。 わたしも普段からあちらこちらにサポートさせてもらっています。 サポートはしてもしてもらっても気持ちが嬉しいですよね。 よろしくお願いしますね。