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第15回コモンズ社会起業家フォーラムに参加しました

コモンズ社会起業家フォーラムとは

2023年10月22日日曜日。
第15回コモンズ社会起業家フォーラムが開催されました。

今年のテーマは、
「あなたは今、どんな流れをつくりたいですか?」
2009年から続く、第15回目のコモンズ社会起業家フォーラム。
毎年社会課題に対峙し自ら行動する社会起業家のみなさんが、マイク1本を手に、7分間で想いを伝えるイベントです。


なお、アーカイブを見ることが出来ますので、そちらもぜひご覧ください。

計4時間のアツいスピーチの時間。
そして1時間以上の対話の時間。
今年もコモボラとして、少しだけですが社会起業家フォーラムのお手伝いをさせていただきました。

7分間でとった簡単なメモ書きと、その際に感じたことなどを書きたいと思います。
ときどきメモする手が止まるほどに、アツい時間でした。
そもそもメモが下手なので、そこから書いた投稿で、あの興奮、感動が伝わるかどうか。

スピーチメモなど


コモンズ投信 取締役会長 渋沢 健さん

・コモンズ投信に関係する3つの大きな出来事があり、大事な流れとなると思っている。NISAの法律改正、貯蓄から投資・資産倍増計画、上場企業向けのインパクト投資。
・資産倍増計画についてはコモンズ投信のエレベータ前での会話がきっかけ。
・上場企業向けインパクト投資はエッジの効いた取り組み。これは参加者の皆が当事者となる取り組み。

以下、参考資料として。

仕組みはどうであれ、色んな流れが変わってきた昨今です。
変わらないが大切なこともあります。
コモンズ投信にも、投資面はもちろん、それ以外にも両面で期待しています。


一般社団法人えんがお 代表理事 濱野 将行さん

・全国に社会を変えようとする若者がいて、全国に拡げたい。そのために、自分たちの失敗談を共有していく。なぜなら、躓くところはいっしょだから。
・分断されない暮らし、孤立しない生活暮らし、寄り添うことでより良い社会にしたい。誰かに寄り添うことが、逆にそのひとに導いてもらっていることだってある。
・活動するひと、それを応援するひとたちの存在、繋げるひとの存在が大事であり、コモンズ投信の存在は大きい。

一般社団法人えんがお 濱野将行さんは、(今年の)第14回 コモンズSEEDCap(社会起業家応援プログラム)の応援先に選ばれています。

えんがお、濱野さんの昨年の話は、わたしをストンと腑に落としてくれました。
引き続き、活動を楽しみにしていますし、また活動に参加したいと思います。

認定NPO法人抱樸 理事長 奥田 知志さん

・ホームレスの支援、困窮者や子供たち、介護事業などをしている。
・ひとりとの出会いから、そのひとに何が必要か、だれが必要かを考える活動。
・今までで会ったひとたちを集めて運動会を行った。学校に行っていないひともいるので、生まれて初めて運動会に参加したひともいた。
・家族がいますかという問いをしている。家族がいないと部屋も借りることができない事実がある。一方で現在は4割が単身世帯。だったらみんなが家族になればいいという考え方もあってもいいと思う。
・貧困支援には社会復帰という言葉が付きまとうが、そもそも復帰したい社会か。そうでないなら、社会を変えていけばいいじゃないか。その集大成が「希望のまちプロジェクト」。クラウドファンディングを行っている。

クラウドファンディングはこちらです。
わたしも応援する予定です。

生きやすいとは言えない世の中だと感じています。
個、家族って何だろうなって考えています。

社団法人 We are Buddies 代表理事 加藤 愛梨さん

・未成年者に、困ったときはあのひとのところに行けば大丈夫という関係性を、未成年者と大人の間で築く活動をしている。
・お互いをひととして、人間としてみることができる関係となるように。
・不安に覆われている世の中で、子どもが行こうという場所になる。
・人生には、岩となる場所やひとが必要。

長くひととひとのいい関係を築くのって、いいなって思いました。
特にお互いを人間としてみるというところですね。
どんな感じなのか、肌感覚で感じてみたいなって思いました。

クロストーク1 渋沢健さん・馬越裕子さん・濱野将行さん・奥田知志さん・加藤愛梨さん

テーマは”つながりとともに”。

・1対1の活動であり、繋がりがあるということは必ず主体性が伴うため、面倒なことが起こり、そこに難しさがある。
・Q.面倒なときにどう対応するのか
 A(濱野さん).面倒は悪いものという価値観がある。繋がりは面倒だが、大変なことが悪いことではない。
 A(奥田さん).いい意味で諦めることが大切。周りを巻き込む、引っ張り込むことも大事。
 A(加藤さん).まずは面倒くささを知ること。
・(加藤さん)寄付はGIVEした気持ち。GIVEの循環が起こる。一緒に出来る手段。
・(奥田さん)支援・寄付は社会参加の手段であり、参加した責任が伴う係わり方。寄付で参加してもらったNPO側も、より緊張感を伴う。

”繋がり”はわたしのテーマのひとつです。
クロストークを含めてとても参考になり、刺激になりました。

一般社団法人HASSYADAI social 共同代表理事 勝山 恵一さん

・非大卒の若者に、衣食住を無償で提供し、半年間東京に住んでもらい、自分の人生を自分で選択する事業と、全国の高校、少年院、児童養護施設に、直接出向いて、無償で、講演活動を実施している。
・中学から働いている人がいる。一方で大学を卒業している人もいる。
・様々なひとがいるが、人生を変えたいひとに選択肢を与える活動をしている。

勝山さん自身の経験を踏まえたキャリアデザインを自分で選ぶことが出来ることの大切さなど、胸に染みる話でした。

株式会社アスノオト 代表取締役 さとのば大学 代表 信岡 良亮さん

・面白い地域を回り、たくさんの仲間と未来を変える活動。
・集団になると醜くなり善政が働かくなる。例えばいじめ。なぜだろうと思っていたが、大学の終わり頃に、自分をしゃべると興味を持って、認められるような体験をした。
・自己肯定感。
・持続可能性社会を考えるにあたって、海士町と出会った。
・Iターンでひとが集まる島がある。それが海士町。
・島のために出来ることを考えるひとがいて、島のひとが島の未来を語るような島。実際に島が変わっている。
・社会を変えるという体験を、島というコミュニティで経験してもらう。

わたしがさとのば大学に入学してみたくなりました。
とても興味を持っています。
ふふふ。

特定非営利活動法人SALASUSU 理事長 青木 健太さん

・十年以上カンボジアにかかわってきた。ポルポト時代の話を聞く機会があり、身内を殺されたり、強制労働させられた話を聞いた、本音を言うのが今も怖いという。ひとを育てるひとたちも殺された。
・学ぶ環境は変わってきたが、学びの質があがっていない。学びの喜びを知る機会がない人たちがいる。
・経済発展の中で、自分の人生を選べていない人がいる。頑張ることは周囲、環境が与えてくれるかもしれないと思うようになった。
・卒業生には国語を教えたのに「愛されることを知った」ということを言われた。それほど学ぶことは喜びがあるということを知った。
・教師のレベルアップを行うようなプログラムも行う。
・なぜカンボジアなのか。これまで日本人がカンボジアで頑張ってきてくれたおかげで今があると思っている。

カンボジアの現状について、わかりやすく説明してくださいました。
でも他人事にしか聞こえなかった自分が、寂しく感じました。

クロストーク2 渋沢健さん・馬越裕子さん・勝山恵一さん・信岡良亮さん・青木健太さん

テーマは”まなぶとともに”

・違うところに行くことで入るスイッチがある。
・行くことで偶然の出会いもある。
・地元にいたのでは気が付けないことも多い。
・旅は喜びであり、未知との出会いである。
・何が起こるかわからないことが刺激になる。
・ひとのためにやっていることも、自分のためでもある。
・機会を必要としている人に届けたい。
・変なこと、変なひとは面白い。たとえお金にならなくても。
・地域だから出来ることがある。

学ぶこと、旅をすること、地域に入ることは喜びたと感じる機会を得ています。
頷きながら聴かせていただきました。

一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 代表理事辰野 まどかさん

・この活動は高校生のとき、母親からのプレゼントがきっかけ。
・問題を話し合う場で、平和を作ろうとしているひとがいるから、平和があることに気が付いた。
・感想を共有する場で、「素晴らしい活動であり続けたい」と言ったら、おばあさんに怒られた。「あなたがつくるの」と。
・志を共有することが大切。

志を共有する。
とても大切なこと。
さて、自分には何ができるんだろう。

GENERATION TIME株式会社代表取締役 エシカルディレクター坂口 真生さん

・エシカルとは、道徳的、倫理的といった意味。
・エシカルへの流れを普遍的なものにしたい。
・SDGsが一般的に言われるようになったが、政府も企業も取り組みは表面的なものに感じていて、皆が豊かな状況には程遠い状況。
・この状況で始めた取り組み、新しいビジネスモデルがエシカル百科店。

エシカルのホームページをぜひ見てほしいと思います。
価値観のシフト。
安いもの、安いことが求められる世の中です。
エシカルへの流れに期待していますし、自分に出来ることをやっていきたいと思います。

認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン 事務局長潮崎 真惟子さん

・フェアトレードの認証の仕組みを提供しているが、児童労働や強制労働が関係している商品が流通している割合は、日本は世界第二位で残念な状況。
・農業分野では、慢性的な貧困が生じている。
・消費者が安いものを買おうとしていることが、問題の根源にある。
・フェアトレードが消費者自身の幸せになることを伝える必要がある。
・みんなが少しずつ係わっていることだから、みんなが変わることで、問題を解決できる。

これって、日本国内の食料自給率など、色んな問題にかかわっているんだろうなと思いました。
価格ではなくて、価値に投資することと同じこと。
わたしも考え方を変えていかなくてはと感じました。

クロストーク3 渋沢健さん・馬越裕子さん・辰野まどかさん・坂口真生さん・潮崎 真惟子さん

テーマは”せかいとともに”

・世界は決して遠くない。
・地球の一員として世界は繋がっている、地球とつながっている。
・想像力がないと、道徳もSDGsも達成できない。
・周囲を巻き込むことが大事。どれだけ触れられるか。
・子供たちから意識を変えることも必要。
・エシカルは原点回帰であり、海、山に宿る神様を大切にすること。
・かかわること、つながることで伝えられることがある。

こちらも腑に落ちる話がたくさんありました。
かかわること、つたえることで誰かを幸せにしたい。
このnoteもそんなつもりで書いています。
つたえることで誰かが幸せになりますように。

ICHI COMMONS株式会社 代表取締役 伏見 崇宏さん

・社会課題と企業を繋ぐ取り組みを行っている。
・現実には、サスティナブルが自分事に出来ていない現実がある。
・日本ではふるさと納税を含めて約1兆円の寄付が行われていて、約7,000億円の企業からの寄付が行われている。
・企業からの寄付が、必ずしも社会課題につながっているとは言えない状況。
・社会課題に取り組むすべてのひと、企業の共生共助が必要で、繋げる活動をしている。

社会課題に向き合っているひとたちにはいろいろな係わり方がありますが、こういう方法もあるんだな。
寄付をすることが目的じゃなくて、大事なのは寄付を社会課題解決に繋げること。
存在が頼もしいですね。

一般社団法人日本承継寄付協会 代表理事 三浦 美樹さん

・遺贈寄付ついて伝えているが、広がっていない現実がある。
・どうやって伝えるのか、提案するのかを試行錯誤している。
・寄付をしたいけど、やり方がわからずに出来ない方が、寄付をできるように活動している。

遺贈寄付。
言葉は知っているけれど考えたことはないです。
どんな方法があるのか、何ができるのか、考えてみたいと思いました。

クロストーク4 渋沢健さん・馬越裕子さん・伏見崇宏さん/
三浦美樹さん

テーマは”おかねとともに”

・寄付は金額だけでなく、社会課題を知るきっかけであり、寄付をどう社会課題につなげていくかが大事なこと。
・寄付が企業価値をあげる事例もある。寄付によって気付きもある。
・寄付先選びがわからないからやらないということもあり、寄付は社会課題に対して気持ちを伝える手段ということを広げる必要がある。

寄付をしているけれど、しっぱなしなのは嫌ですね。
寄付も社会課題も共有することが大事。

おわりに

過去、社会起業家フォーラムを通じて寄付がより身近になりました。
ホント、ありがたい存在です。

最後に社長の伊井さんがされた話を簡単に。

・投資ではwhat、howの本が並んでいる。
・でも大切なのはwhy。
・何のためにそれをするのか、エシカル消費もその一例。
・これからも投資を通じて寄付を通じてwhyをみんなと一緒に考えていきたい。

投資も寄付も価値や本質を見ること重要だと思います。
恥ずかしながら、今回はエシカル投資という言葉を初めて知りました。
でも、それは言葉を知らなかっただけで、考え方は間違っていなかったなと気付くことが出来ました。
whyという問いは他のことでも必要だと思います。
さ、頑張っていこう。

コモンズ投信のみなさま、社会起業家の皆さま、いい機会、いい出会いを毎年ありがとうございます。
来年も楽しみです。

いつかこの風景を見る側にw

では。

関心を持ってくれてありがとうございます。 いただいたサポートは、取材のために使わせていただきます。 わたしも普段からあちらこちらにサポートさせてもらっています。 サポートはしてもしてもらっても気持ちが嬉しいですよね。 よろしくお願いしますね。