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大井川橋を訪れる~選奨土木遺産~
静岡県道381号島田岡部線の大井川橋。
旧国道1号線で、全長1,026.4m(トラスは17連)の橋梁です。
2013年(平成15年)に土木学会の選奨土木遺産に選出されました。
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元々は川越制度により、人足による徒歩、輦台(れんだい、蓮台)、馬越などで渡っていた大井川ですが、1870年(明治4年)に廃止されたそう。
その後、渡船が運航されたそうですが、1883年(明治16年)に木製の橋が完成したものの、1895年(明治29年)には増水により流失してしまいます。
その後、現在のトラス橋梁が完成したのは、1923年(昭和3年)になってからのことです。
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【大井川橋の諸元】
形式:トラス橋
橋長:1,026.4m
幅員:(道路部)8.30m
(車道6.30m 歩道1.50m)
最大支間長:59.4m
径間:17
諸元等、土木学会のホームページの開設シートがとても詳しいので、そちらのリンクを貼っておきます。
トラス橋はリベット接合がゴツゴツしている感じだけど、それがカッコよく見えます。
でもリベット接合は、溶接技術の進歩、経済性の理由もあり、技能者の減少も重なって採用されなくなった歴史があります。
現在では熟練技能者がほとんどおらず、品質の確保が困難となっています。
リベット接合が腐食、損傷するとボルトに置き換えられる訳ですが、土木学会選奨遺産の本橋をはじめ、重要文化財の橋梁では、外観や歴史的価値が失われることが懸念されています。
これからどうなっていくのでしょうか。
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ちなみに、大井川橋の下流には、木造の蓬莱橋が架橋されています。
1,000mを超える大井川橋と併せて、歩いて渡ってみてはいかがでしょうか。
一度歩いてみたのですが、歩く速さで気が付くこともあると思うのです。
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では。
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