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【自転車旅行記】2006年夏② 岩手編 ~平泉、遠野など~(8/15~8/17)

本日で育休も終了。

育休中は私達家族にとってかけがえのない時間でした。来週からの仕事復帰に向けて気持ちを徐々に切り替えたいです。

さて、今日も2006年夏の旅行について書いていきたいと思います。

*本マガジンの説明はこちら
*よろしければ2006年夏①もご覧ください

* * *

2006年夏、舞台は東北、2回目の夏の自転車旅行について書いていきたいと思います。

自分で自転車旅行(合宿プレ企画)を企画、自転車部の合宿、合宿アフター企画も含めてトータル25日間の行程でした。

基本情報

期間:2006年8/15~8/17
距離:162.4km
獲得標高:3,534m
コース概要:平泉ー種山高原ー遠野ー茂市(岩手)
形式・人数:自転車部夏合宿(プレ企画)・グループ(5名)

コース全体

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詳細コース

*記憶をもとに作成。実際に走行したルートと完全には一致していません。

栗駒山を越えたと思ったら、今度は北上山地を海に向かってぶち抜くルート!引き続き体力勝負です。

8/15 平泉ー種山高原

行程:平泉ー種山高原
宿泊地:種山高原近辺(風呂:種山高原星座の森)

この日のメインは平泉観光。

平泉といえば、平安時代末期に奥州藤原氏が栄えた場所。その時代の寺院や遺跡群が2011年に世界遺産に登録されています。

まず中尊寺へ向かいます。

2006年時点では、まだ平泉は世界遺産に登録されていなかったものの、それでも中尊寺金色堂といえば教科書にも出てくる超有名スポット。胸が高まります。

中尊寺の参道、月見坂です。中尊寺境内は特別史跡に指定されています。(写真:中尊寺月見坂)

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毎度のピンボケ具合。。恐縮です。

ストリートビューも貼っておきます。境内へまっすぐ行けます。(ストリートビュー:月見坂から中尊寺境内へ)

平泉といえば、源義経の最後の地。義経公と弁慶の木造が安置されているお堂もあります。(写真:中尊寺弁慶堂)

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芭蕉は、平泉で「夏草や兵どもが夢の跡」との句を残しています。平泉の壮絶な歴史をよく表した素晴らしい句ですよね。

金色堂の覆堂です。金色堂は総金箔張りであまりにもセンシティブ。そのために覆堂の中にすっぽり収まって保護されています(この覆堂自体は戦後に建てられた鉄筋コンクリート製)。覆堂内は撮影禁止のため、金色堂の写真はありません。(写真:中尊寺金色堂覆堂)

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金色堂、見事なまでに金ぴかでした。金ぴかレベルだけでいえば金閣寺よりも金ぴかです。「ありがたい」という言葉がぴったりです。

金色堂は、もちろん国宝に指定されています。指定番号(建造物)は、1です。THE 国宝ですね。

鉄筋コンクリート製の覆堂が完成するまで、約500年間金色堂を覆っていた覆堂もあります。今は空っぽ。(写真:中尊寺金色堂旧覆堂(重要文化財))

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「お疲れ様でした」と声かけたくなっちゃいますね。

平泉には、他にも素晴らしい見所(毛越寺等)があるものの、時間の都合でスルー。また機会があればゆっくり訪れたいです。

その後は、北上山地へ向かいます。

この時、私が考えたルートは高低差をあまり考えておらず、北上山地をぶち抜くという大変な行程でした。

アップダウンが激しい上に、一番疲れる夕方に峠があり、旅のメンバー1名(女子・大学1年)を栗駒山に続いてまたもヘロヘロにさせてしまいました。。反省です。(写真:北上山地を抜けていく道)

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途中、怪しめなおじさんに声掛けられて、車で先導までしてくれました。最終的にバナナをたくさんもらったのを憶えています。

最初はなんか怪しくてビビってたのですが、ただのいい人でした。人を見かけで判断してはいけないですね。

この日は、種山高原という景勝地まで走りました。
しかし、疲労困憊で景色どころではなく、記憶も曖昧。。

8/16 種山高原ー遠野

行程:種山高原ー遠野
宿泊地:遠野市内(風呂:遠野市内)

引き続き、この日も北上山地を突っ切ります。目的地は遠野です。

山道を越えて田舎道へ。のんびりとした風景が続きます。

何気なく寄った神社。後ろの岩の感じがかっこいいです。(写真:巌龍神社)

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そうこうして遠野に着きました。

遠野は民話のふるさと。柳田國男の「遠野物語」で妖怪等の不思議で少し怖い伝承話が紹介されて有名になりました。

ゆっくりとした時間が流れ、日本の原風景がある場所です。(写真:のどかな遠野の風景に迷い込む自分)

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この地方特有の曲り家という古い住宅を見に行きます。

曲り家は、母屋と馬屋が一体となったL字型の住宅のことです。ひとつ屋根の下で人間と馬が寝起きをともにするという、人馬一体の住空間になっています。かつて馬は大事な家畜なので、家族同然に一緒に暮らしてたんでしょうね。(写真:千葉家住宅)

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今から200年ほど前に建てられたそうです。かつて家族20人、馬20頭が一緒に暮らすこともできたとか。(写真:千葉家住宅主屋(重要文化財))

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立派な茅葺です。大切にメンテナンスされてきているのがわかります。

8/17 遠野ー茂市

行程:遠野ー茂市
宿泊地:閉伊川沿い(風呂:湯ったり館)

この日も遠野観光です。

こちらはカッパ淵といって、河童がよく休憩している場所とのこと。河童のふるさとならではの見所ですね。河童を捕まえるには「捕獲許可証」が必要らしいです。(写真:カッパ淵)

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ストリートビューも貼ります。河童いますでしょうか?(ストリートビュー:カッパ淵)

続いて、遠野の民俗を伝える遠野伝承園。こちらにも重要文化財の曲り家があります。(写真:遠野伝承園、旧菊池家住宅(重要文化財))

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遠野はビールの原料であるホップの生産量全国NO.1。ホップ畑を歩きます。(写真:遠野のホップ畑)

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キリンのHPでも遠野のホップについて取り上げられてます。一番搾りは遠野産ホップで出来ているようですね。

そして、再び北上山地のいざ中へ。

立丸峠(780m)という峠を越えました。(写真:立丸峠への道)

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この時、峠トンネル化のPRがされていました。調べてみたら2018年にトンネル化完了したそうです。良かったです。

この日は宮古の茂市という所まで走りました。

* * *

次回は東日本大震災前の三陸海岸方面を走ります。

それでは!

*カバー写真:夏の遠野(岩手)

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