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アル中の父ちゃんから学んだこと

「まいはなんにもできんでいいねん、人を悪い気にさせることないし、人を幸せにできるんやから」



父がよく私にいう言葉。
昨日布団に入ってたら蘇ってきて、笑ってもた!  

おいおい、なんもできんで良いことはないやん?!極端やろ!とは思ったけどよ、まあ確かに結構色々欠落してるんは承知の上や。

アル中カラカラな父ちゃんは、いつも私達子どもに95%甘めな愛情を注いでくれてた。
人間性はもちろん、犬の糞踏んでも褒めてくれるし「まいはすごいな〜やっぱちゃうな!」っていつも言う。

私の残した結果だけじゃなく過程も、元々持って生まれたものも全てすべて、とにかく褒めてくれていました。
酔ってんのか酔ってないんか、本気か本気じゃないんか、その辺はしっかり分かりません。アル中の怖さですがまあ、嘘でもいいんです。捉え方次第でなんとでもなりそうな気がしています。

なんやかんや言いながらも、私はそんな父の育て方が大好きです。その理由は  

私が私を愛せるようになれたから。


自分を愛せるようになれば、自信がつく。
自信がつけば、挑戦できるようになる。
広がり深まる視野を手に入れて、少しレベルアップした自分に出会える。
さらに自分を愛していれば、生きることが少し楽になる。
細かなことに左右されない自分と、少しの希望が必然的に育まれるようになると感じてきました。

とにかく、『自分自身を愛することは恥ずかしいことではない』と言わんばかりに私を褒め、認め、応援してくれる父親の存在は本当に大きかった。
こんな父ちゃんそのものが強烈に大好きです。    

正直、私には人間的に大丈夫?が多い。犬の糞も平気で踏むし、頭も弱い。
とびきり美人でスタイルがいいわけでもない。

けれど、毎日『私のこと好きやわ〜』って思えるのは、父からの言葉を21年間浴び続けてきたからだと気付きました。


その積み重なった言葉の層が、私の魅力であり自信です。


その高くも厚い層を見上げると、私って素敵だと前向きな気持ちを持つことができます。
持って生まれたもの、それを利用して積み上げたものの双方を素晴らしいと認めてもらうことで、自分自身を認めやすくなります。

【層を積み上げてきた”私自身”を素晴らしく思うこと】を肯定されるような気がしてくるんです。

まんまとうまく育てられたんですね!

私にはこの形が理想であって、こんな子育てをしたいと思う。それだけじゃなくて、私の大切な人たちにも同じように接していきたいと思う。

『その人に、その人自身を好きになってもらいたい!』

この気持ちを大切に人と生きていく。父が私にしてくれたように、また父が私と生きてきたように。


こんな感じの話は、いつか結婚式で父ちゃんへ読み上げる手紙に綴ります。
”夜遅くまでテスト勉強してる時買ってきてくれた吉野家の牛丼、あの味は決して忘れません”の話と一緒にな!(この話結婚式でしてよって言われてる、結婚するかも分からんのに)

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