数十万年間、五感を感覚センサーとして生きてきました。それは何を捉えるためのセンサーなのでしょう? あるエネルギーを知覚するためのセンサーです。 そのエネルギー体は常に振動しています。あるときはゆっくりと、あるときは細かく素早く。 その振動の大きさ(周波数)によってそのエネルギー体は音と呼ばれたり、熱になったり、光となって色で現れます。 このような基礎的なことを小学校の理科の時間から習得できるとよいのですが、現在は最高学府の物理学教室での21世紀の常識となっています。
音と数字にまつわることを書き進めて 来ましたが、このタイトルである以上、 ピタゴラスに触れないわけにはいきません。 三平方の定理などで有名なピタゴラスは 音階の基礎を作った人でもあり、その音律は 初期ルネサンス期まで使われてきました。 彼は約2500年前の人ですから2000年間は ピタゴラス音階が主流だったわけです。 鍛冶屋の音を聞いていて、気持ちよく響く時と そうでない時の違いに気づき、和音は整数比で 成立することを見つけ出したところから、 今、私たちが使っているドレミ
デシベルという単位はお聞きになったことがあると思います。 音の大きさを表すdB(デシベル)ですが、Bの方はアレキサンダー・グラハム・ベル、あの電話の発明者のベルに因んだ名称です。 dのデシというのは10分の1という意味で、dBは対数で表せる音の大きさの単位ということになります。 絶対的な音の大きさを言い表すデシベルは人の聴覚も加味されていて、0dBはゼロではなく、人が聴こえる最も小さな音の大きさから始まります。 100dBというとガード下での電車の通過音や工場内で大き
愛の、奇跡の、修復の、といった究極の 言葉との組み合わせで紹介される周波数528。 ソルフェジオ周波数の中でも、人に対する 影響力の一番強いのがこの528と言われています。 グレゴリオ聖歌などに癒しの音楽に多く含まれて いるのがこのソルフェジオ周波数とされています。 教会音楽が誰に対しても癒しになるかどうかは わかりませんが、確かに何を信じているかの 信仰に関わらず、中世の教会の中で響く聖歌には 魂をそっと癒してくれる響きが含まれているように思います。 この528Hzと
海の成分とヒトの血液はとてもよく似ていると言われていますが、まあ、母なる地球という言葉を疑わずに使っているのであれば当然のことでしょう。 地球独自の周波数と呼ばれているシューマン共振は7.83Hzという定在波であり、私たち人間がリラックスした時に出ている脳波アルファ波が約8Hzというのもなるほど、と頷ける数値です。 リラックスした心身を保つというのもなかなか難しそうですが、健康のためにはもちろん、創造性を発揮するにも、素早い反応を起こすのにも、最も効果的な態勢こそリラック
カメラ三昧のトークショーをYouTubeで見ていて「ああ、カメラが好きな人、写真が好きな人も解像度はもういらないという感じになっているんだなあ」と思いました。 ハリウッドに行って映画を撮っている人たちと話していても 「no more resolution」だと言っているそうです。 もっと解像度を上げてというテクノロジーはもう必要ない、 そこは求めていないということです。 映像もやはり「そこにある空気」を表現したい、だからこそ解像度を上げて、そこに漂う空気を映し出したいと考
2015年の国連サミットで制定された SDGs。 日本語にすると持続可能な開発目標ということになるでしょうか。 西欧の先進諸国と呼ばれている人々が知恵を絞って掲げた目標なのでしょうが、お手本となる べきものは1万年前の日本にありました。 平和な時代が続いた縄文時代こそ、 SDGsそのものを実践し、同時に高い文化も生まれていたようです。 文明史の一番初めの頁には「こうして採取経済から生産経済と発展していった」と書かれています。採取から生産へ。これを文明の発展と呼べるのでしょ
ギフト、ギフト、ギフト。 この世はすべてが与えられている 贈りたくなる季節です。クリスマスという言葉と習わしが肌にしみこんでいて、それが北風によって呼び覚まされるのでしょうか。 不思議と心が温かさを求め、そうした自分の心に気づくことで いつもより自分の心も少し温かくなり、誰かに何かを贈りたくなってきます。 誰もが必ず驚くハートウォーミングなギフトがあります。 こんな時代のこんな世の中だからこそ、空間そのものを柔らかく、 優しくしてくれるもの。一番大切にしている人に素敵な、心
大変な時代を生きていることは事実なのですが、これほど自分の生きている空間について真剣に考えている時代も今までにはなかったのでは? 生活の仕方、働き方、何に向かっているのか、 本質的な問いかけを自分にしてみる、私たちはそんな時間を持つようになりました。 もともとオーガニックな食材や衣料品を探し、愛用していた人にとっては、生きている空間の質についてもすでに強い関心を寄せていたと思います。 いま呼吸している空気、聞いている音、触れている音、これらがオーガニックなものではないで
今一番気になっていること、どうも「睡眠」らしいですね。なかなか眠れない、眠りが浅い、スッキリ起きられない、と睡眠に関する悩みは深刻なようです。少し他人事風になってしまいました。 私個人はよく眠れるのです。まさに毎晩、死んだように眠り、毎朝、復活したように目覚める。 眠れない人は眠るために様々な工夫をして、真剣に対策を講じているのですが、うまくいかない。その中でも最近驚いたのは、眠りをコントロールするためにスマホを枕の下に入れておくと、眠りの分析をしてくれるので安心という記
私たちエムズシステムは「空気感」をとても大事にしています。 「ひとつで鳴るって?いったいどんなスピーカーなの?」 というご質問に対して的確に、手短にお答えすることは難しいのですが、 『音楽が誕生しているその瞬間の空間を再現するようなスピーカーです』 とお答えできるかも知れません。 アナログのレコードの音に惹かれる人々は、 やはりデジタルにはない「空気感」を味わおうと思っているに違いありません。 いまそこに生まれている音楽そのものを感じるには、音と音の隙間にある空気をも
スティーブ・ジョブスが書いたアップルコンピュータの1977年の目論見書と エムズシステムスピーカーの描く今後の未来が大きく一致してることに驚きました。 目論見書【もくろみしょ】というのは上場前に投資家宛ての事業計画書のようなものだと思いますが、スティーブ・ジョブスが書いたアップルコンピュータの1977年の目論見書では、「自分のコンピュータを自宅に持てればどれほどのことができるのか、またどれほど便利であるか」まだ分かっていない多くの人々にわかりやすく伝える内容がメインで著され
もうパリに出かけなくなってしばらく経ちました。 だからドアノー展はとてもうれしくしばしパリの雰囲気を味わいたいと 思い、文化村に出かけました。 タイトルが「ドアノー/音楽/パリ」ですから期待できますよね。 そして期待通りの素晴らしい展覧会でした。 彼の使っていた80年前のローライフレックス、素敵でした。 彼だからこそ撮れた寛いだ表情、 現れた気、漂う空気。 帰りがけにヴィロンに寄って バゲットのサンドイッチを買い、遅いランチを楽しみました。 ここまでパリに浸れたら、
ほとんどの動物は地上で生きていることで(水中+空中でもほぼ同様) 体内に重力を感じる『平衡覚器』というセンサーを備えているそうです。 地球の重力を感じ、どの方向が地球に近いのか、いま自分はどのような位置にいるのか知るために、感覚センサーとしては生物史的に最も古いのが『平衡覚器』ということだそうです。 ヒトはその『平衡覚器』の中に『聴覚』を発達させました。 一番原始的なセンサーの中に『聴覚』が出来たせいでしょうか、ヒトは哺乳類のなかでも『聴覚動物』と呼ばれています。 聴
ノマドな暮らしにあこがれていました。 新しい街、知らない横丁、見たことのない景色が好きでした。 非日常的な旅をすることが、日々の暮らしになるのならどんなに楽しいことでしょう、と。 そう思っていました。 もちろん、今でも少しはそんな気持ちも心のどこかに潜んでいるのかも知れません。だからこそこんな写真を撮っているのだろう、と思います。 ただ、いまは、この穏やかな空気に包まれてゆっくりと時間を過ごすことに幸せを感じます。 確かに世界から伝わってくるさまざまな情報は明るい未来
そこまで言ってしまってよいのだろうか、という思いもないわけではないのですが。 ストレスが軽減されるということは、結果、免疫性が上がるということに直結しますので、指向性の少ない、刺激ではないスピーカーの音色は確実に免疫力を高めるものと言えると思います。 病を寄せ付けず、侵入したとしてもその原因を直接排除していく免疫系は腸の働きによって作用されると言われています。小腸には体内に侵入してくる 異物に対して予め学習し、予備訓練を行っている免疫細胞群までいるらしい です。 腸の働