見出し画像

音と数字 ドレミ

音と数字にまつわることを書き進めて
来ましたが、このタイトルである以上、
ピタゴラスに触れないわけにはいきません。

三平方の定理などで有名なピタゴラスは
音階の基礎を作った人でもあり、その音律は
初期ルネサンス期まで使われてきました。
彼は約2500年前の人ですから2000年間は
ピタゴラス音階が主流だったわけです。

鍛冶屋の音を聞いていて、気持ちよく響く時と
そうでない時の違いに気づき、和音は整数比で
成立することを見つけ出したところから、
今、私たちが使っているドレミの音階ができた
というわけです。

「万物は数字である」と唱えたのは、この
音階を発見してからですから、彼の数学は
音に根ざしていたとも言えるでしょう。

音階の並びは極めて数学的で、現在の平均律も
そうですが、まあこれも西洋文明を視座に置いた
一面に過ぎず、アフリカ、インド、日本と、
それぞれの音、音階、音楽を持っているわけですから。

気持ちよさでいうと、アカペラでのハーモニーが
一番気持ちいいと仰る方は多いですね。これも
もちろん個人的な嗜好ですので、音階が完全に
整ったピアノこそ、という人もいれば、
フレットのない弦楽器、ヴァイオリンのような
楽器こそ全ての音を表せると思う人もいるようで。

いずれにしても世界は「音で始まった」というのは
哲学者も宗教学者も、そして宇宙物理学者も一致
した意見であるようで、音は物事の根源に位置して
いるようですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?