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聴覚センサー

ほとんどの動物は地上で生きていることで(水中+空中でもほぼ同様)
体内に重力を感じる『平衡覚器』というセンサーを備えているそうです。

地球の重力を感じ、どの方向が地球に近いのか、いま自分はどのような位置にいるのか知るために、感覚センサーとしては生物史的に最も古いのが『平衡覚器』ということだそうです。

ヒトはその『平衡覚器』の中に『聴覚』を発達させました。

一番原始的なセンサーの中に『聴覚』が出来たせいでしょうか、ヒトは哺乳類のなかでも『聴覚動物』と呼ばれています。

聴覚が生きるか死ぬか、生命を判断するもっとも重要なセンサーとして機能するためにそのように呼ばれるようです。

生まれてから死ぬまでヒトの一生で1秒たりとも聴覚が休むことはありません。

眠っている間は最も情報量の多い視覚を閉じてしまいますし、嗅覚も触覚も
一旦感覚を得るとすぐにキャンセルできるようになっています。同じ匂いをいつまでも感じることはなく、衣服を着て肌に感じる感触を常に保つことはありません。
味覚は言わずもがな、です。
しかし、聴覚は寝ている間も、どんな時も、生まれる前の胎児の時も稼働しています。

この生命を委ねている聴覚に対して、日常的にどんな音を与えるか?
毎秒毎時毎日、継続的に与える音について少しだけでも考えてみるのは如何でしょう。

そしてあなたの大切な人にもそれは同じように毎日起こることです。

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