マガジンのカバー画像

「眉村ちあき」いろいろまとめ

30
アイドルで、シンガーソングライターの眉村ちあきさんについて、あれこれ書いてます。
運営しているクリエイター

#歌詞考察

眉村ちあき『濾過』(EP "ラブソング史のはじめに" より)に数行毎にコメントしたりする

眉村ちあき『濾過』(EP "ラブソング史のはじめに" より)に数行毎にコメントしたりする

前回(→リンク)のつづきです。眉村ちあきさんのEP ”ラブソング史のはじめに” に収録されている『濾過』という曲の歌詞に、思ったこと考えたことをコメントしていくというnoteです。前回のnoteではEP1曲目の『朗読』を取り上げたので、本来ならば次は2曲目『季節風』なんだろうけれど、今の衝動に従って3曲目の『濾過』について書きます。『季節風』はそのうち気分で書きます。

夏、見回りがこないビルの屋

もっとみる
眉村ちあき『朗読』(EP "ラブソング史のはじめに" より)に1行毎にツッコミを入れたりする

眉村ちあき『朗読』(EP "ラブソング史のはじめに" より)に1行毎にツッコミを入れたりする

SSW、アイドル、トラックメーカーの眉村ちあきさんの最新曲『朗読』が感動的で印象的で素晴らしいので、まずは歌詞へツッコミを入れようという、考察しようという、そういうnoteです。

今日は記念日(なんだろう、結婚式での花嫁の手紙朗読かな、交際記念日とか? タイトルの「朗読」からすると、二人向き合ってメッセージを読み合うみたいなイメージ。聴衆はいるのだろうか? 末尾が「頓首」なので、だれかに尊敬の念

もっとみる
「レイニーデイ」から辿る、アルバム「SAI」の楽園的構造

「レイニーデイ」から辿る、アルバム「SAI」の楽園的構造

はじめに前回のnote、『「十二支のアマゾン」から始まる妄想の旅』では、眉村ちあきのアルバム「SAI」に秘められたループ構造を解き明かし、それが自転しつつ公転する惑星を模したものであり、公転周期が12年の木星であろうことをジャケットイラストが示唆しているらしいことを示した。
とくに最終曲「十二支のアマゾン」は、歌詞の最後に「また始まる」とある通り、曲自体が小さなループ構造を形作っており、1曲単位で

もっとみる
「十二支のアマゾン」から始まる妄想の旅

「十二支のアマゾン」から始まる妄想の旅

はじめにこのnoteは、弾き語りトラックメーカーアイドル眉村ちあきさんのアルバム「SAI」について書いた文章です。なので、まだ聴いたことないよって方は、1回は通して聴いてから以下の文章を読むと良いでしょう。

「十二支のアマゾン」と「また始まる」眉村ちあきの「SAI」は、全15曲からなるアルバムである。
(CDにのみ収録のSpecial Track除く)

1曲めの「秘密の恋(Solo ver.)

もっとみる

『緑のハイヒール』はそもそも誰の話なのか問題

眉村ちあきさんの最新アルバム「劇団オギャリズム」収録の「緑のハイヒール」という曲について。なかなか解釈が難しい歌詞だったので、ちょっと考えてしまった。歌詞はココ(→眉村ちあき 緑のハイヒール 歌詞 - 歌ネット)で読めるので、もし歌詞カードが手元になければご参照ください。

さて、歌詞中には主語が2つある。『私』と『僕』。他には『君』がいる。これらの関係は?

歌詞の内容からわかるのは、『私』は緑

もっとみる
眉村ちあきを1ヶ月聴いたのでなんか書いたよ

眉村ちあきを1ヶ月聴いたのでなんか書いたよ

眉村ちあきさんという、歌手というか何というか、自称「弾き語りトラックメーカーアイドル」なかたがおられるわけです。(まだ)あんまし有名じゃないです。
で、眉村さんのアルバム「ぎっしり歯ぐき」を、どういうわけか、ここ1ヶ月間ほぼ毎日こればっか聴いていて、さすがにこれはおかしい、こんなにも長期に渡って飽きないのはどういうわけだ、納得いかない、と思い始めたので、このアルバムについてなんか書くことにしました

もっとみる