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オンボーディング?現状/実施メリット
1.オンボーディングとは
オンボーディング(onboarding)という用語は、もともと航海や航空分野で使われていた言葉で、「乗船」や「搭乗」という意味を持っています。この用語がビジネスの世界で使われるようになったのは、新しい従業員が組織に「乗り込む」プロセス、つまり新しい環境や文化に適応し、必要な情報やスキルを得て、効果的に仕事を始められるようになるための手順や支援を指すようになってからです。オンボーディング期間では、中途社員が企業文化を深く理解し、必要なスキルや知識を身につけることが必要です。特に、人事部門にとって、従業員が職場において満足感を得られるよう導くため、このプロセスは重要な役割を果たします。
オンボーディングの実施においては、入社初日から定期的なフォローアップが行われることが望ましいです。中途社員は初日に会社の概要やビジョンについて学び、自身の業務が企業全体の目標とどのように関連するかを理解します。また、チームメンバーや上司との面談を通じて、職務の詳細や期待される成果についての認識を深めることが重要です。これにより、中途社員は自身の役割と責任を明確にし、自信を持って業務を遂行できるようになります。
さらに、オンボーディングは従業員が社内の人間関係を構築する過程でもあります。同僚とのコミュニケーションや交流の機会を提供することで、チーム内の協調性や居心地の良さを促進します。このような環境が整うことで、従業員は仕事におけるモチベーションの維持と職場での適応力の向上を図れます。
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2.中途入社者のオンボーディングの現状について
日本最大級のグローバル人材に特化した人材紹介会社 エンワールド・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ヴィジェイ・ディオール)は、「中途入社者のオンボーディング実態調査」を外資系企業、および日系グローバル企業に実施し、239社から回答を得ました。
外資系企業・日系グローバル企業の71%が中途入社者へのオンボーディングを実施、64%の企業が「効果を実感」(図1、図2、図3)
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「採用した社員の『受け入れ~定着・戦力化』を早期に行なうための施策である『オンボーディング』について知っていますか。」と伺ったところ、80%(外資系企業:82%、日系企業:75%)が「知っている」または「聞いたことがある」と回答しました。
中途入社者のオンボーディングを行っているかどうか伺ったところ、71%が「行っている」(同:77%、61%)と回答。外資系企業が日系企業の回答を16ポイント上回り、外資系企業のほうが中途入社者へのオンボーディングを実施している企業の割合が高いことが分かりました。
・71%のグローバル企業が中途入社者のオンボーディングを実施
・オンボーディングを実施している企業の65%が、中途入社者のオンボーディングに「力を入れている」
・オンボーディングを行う理由、第1位は「会社に早く慣れてもらう」
・64%の企業が、オンボーディングの効果を実感
・入社前は「状況確認などの定期的なコミュニケーション」の実施が最多
・入社後のオンボーディングにかける時間、外資系企業「2~3ヶ月」、日系企業「1ヵ月」が最多
・受け入れ側の取り組みは、「困ったときの仕事のサポートを依頼しておく」が最多
・オンボーディングの課題は「人的リソースの不足」
・オンボーディングを行わない理由、第1位は「人的リソースが割けない」
🔽🔽🔽🔽🔽🔽🔽アンケート結果の詳細はこちら!🔽🔽🔽🔽🔽🔽
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3.オンボーディングを実施するメリットとは
2000年代に入ると、企業は従業員の初期の経験が離職率や職務満足度に大きく影響することを認識し始め、このプロセスに重点を置くようになりました。その結果、従業員が新しい職場にスムーズに適応し、長期にわたり貢献できるようにするための体系的なアプローチとして、オンボーディングが重要視されるようになりました。オンボーディングの内容には、研修、メンタリング、ネットワーキングの機会の提供などが含まれることが多いです。
🔶早期の生産性向上
オンボーディングを通じて、中途社員は業務の目標、役割、責任を明確に理解することが可能となり、より早く業務に取り組むことができます。必要なリソースや情報が計画的に提供されることで、効率的に業務を進められることができます。
🔶満足度とエンゲージメントの向上
効果的なオンボーディングは、従業員が職場での所属感や自己の役割に価値を感じることを助けます。これにより、職場へのエンゲージメントが高まり、仕事への満足度が向上します。
🔶従業員の離職率の低下
初期のオンボーディングが適切に行われると、従業員は職場における自己の位置を確立しやすくなり、組織への忠誠心や長期的なコミットメントが育まれます。これは、離職率を低下させるのに効果的です。
🔶組織文化への適応
中途社員が企業文化を理解し、それに適応するのを助けることで、チームワークやコミュニケーションが促進され、組織全体の調和が保たれます。
🔶リーダーシップとの関係構築
オンボーディングプロセスにおいて、中途社員は上司やリーダーとの関係を築く機会を持ちます。これにより、直接的なコミュニケーションが容易になり、指導やサポートを受けやすくなります。
オンボーディングは中途社員が企業における自らの位置づけを確立し、長期的に業務を遂行していくための土台を築くプロセスです。オンボーディングを通じて、従業員は自己の能力を最大限に活かし、企業の持続的な発展を支えます。従って、人事部門はこのプロセスの質を高め、継続的に改善することで、組織の総合的な効果を高める責任があります。
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6.会社概要:MSC|株式会社マネジメントサービスセンター
創業:1966(昭和41)年9月
資本金:1億円
事業内容:人材開発コンサルティング・人材アセスメント
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