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読書記

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2009年7月~2019年5月に日経産業新聞・「私の本棚」に掲載したものを中心に追加したものもあり。
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記事一覧

読書記: 東京市ーー七つのテーマで巨大都市を読み解く」(源川真希 著、 ちくま新書…

自分自身が東京で職得て居住するようになって38年が経過した。そういった観点から本書を読み…

榊正壽
10か月前
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日本人の叡智(磯田道史著、新潮新書)(2012.3.2日経産業新聞寄稿)

------後日のコメント------------------ 各種メディアで大活躍中の磯田道史氏ですが、様々な…

榊正壽
1年前

読書記: オーウェル『1984』を漫画で読む(ジョージ・オーウェル フィド・ネスティ …

学生時代にオーウェルの「1984」を読んだが、難しくてとても読みづらいと感じた。 今回、漫画…

榊正壽
1年前
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読書記: 「正義と悪」という幻想(天外伺朗 著、 内外出版社)(2022.7.30 発売)

Amazonの紹介文を読んで、予約して購入してしまったが、想像していた以上の内容。 もし、自分…

榊正壽
1年前
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読書記:ザ・ムーン(ジョージ秋山 サンコミックス)

ジョージ秋山は、「浮浪雲」等、社会課題をテーマにした漫画を数多く輩出している(ちなみに「…

榊正壽
2年前
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読書記: 会社法は誰のためにあるのか: 人間復興の会社法理(上村達男 著、岩波書店)…

ブラックロックなどの巨大ファンドの分析では、SDGsやESG対応しない企業は成長が持続しないと…

榊正壽
2年前

読書記:ボン教 弱者を生き抜くチベットの知恵(熊谷 誠慈 編著、創元社)(初版2022.1.20)

チベットやヒマラヤ地域で、1200年の間、弱者として生き抜いてきた「ボン教」という土着宗教についての本。 一気に読んでしまいました。ボン教のなんとも不可思議な仕組みや位置づけに興味をもったのか、「レジリエンスとフレキシビリティ」(普通なら仏教に取り込まれてしまうのに逆にその手法を組み込んでしまい生き残っている)という観点に興味をもったのか自分でもよくわからない。 一見読み難いタイプの本に思えたのですが、楽しんで読んでしまったのが不思議。 ひとつ興味をひかれたのが、ボン教は中国

読書記:「仕事のスピード・質が劇的に上がるすごいメモ。」(小西利行 著、かんき出…

仕事上の情報管理方法はビジネスパーソンの永遠の課題だろう。 知識・情報の管理はITツール活…

榊正壽
2年前
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読書記:「イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか」(宮田律著、新潮新書)(2014.9.26…

------後日のコメント----------------------------------------------------- 2014年に第10回…

榊正壽
2年前

読書記:「なぜあの会社には使える人材が集まるのか 失敗しない採用の法則」(平田未…

現在問題とされている「非正規雇用」。政府の政策である「新しい資本主義」でも中心に据えられ…

榊正壽
2年前
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読書記:「チャイナ・ナイン中国を動かす9人の男たち」(遠藤誉著、 朝日新聞社出版)…

----後日のコメント------- 現在、外観的体制はチャイナ・セブンであるが、実質的にはチャイ…

榊正壽
2年前

読書記:「新しい資本主義」(原丈人著、 PHP研究所)(2009.12.21日経産業新聞寄稿)

------後日のコメント------------------ 2021年に誕生した岸田内閣の経済政策の中心は「新し…

榊正壽
2年前
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読書記:「日本の宝・和牛の真髄を食らい尽くす」(千葉裕士、 講談社)(2015.11.6日…

TPP時代を向える中、我が国における「食」「農」政策が活発化、ビジネスでの関わりも増えて…

榊正壽
3年前
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読書記:「アメリカ海兵隊--非営利型組織の自己革新」(野中郁次郎著、中公新書) (2011.6.30日経産業新聞寄稿)

「アメリカ海兵隊」は複合的な機能(陸海空)を持ちながら、「分化」と「統合」のダイナミックな関係を確保しつつ、専門軍とは異なる強みを発揮する。様々な成功失敗を経て、現在の「最強組織」を築く方法論が形成された。 著者は現在の海兵隊を、有事即応部隊としての「使命」を有する組織と定義する。時代とともに変化する使命に対応してきたがゆえに、海兵隊は持続発展してきた。それは人間の普遍の価値(正義、自由、勇気、愛など)を堅持し、機能的価値については革新を続けるという目市新組織であり続けたこと