読書記:「仕事のスピード・質が劇的に上がるすごいメモ。」(小西利行 著、かんき出版)(2016.6.10日経産業新聞寄稿)

仕事上の情報管理方法はビジネスパーソンの永遠の課題だろう。
知識・情報の管理はITツール活用等で一定の成果をあげられるれないが、メモの取り方は試行錯誤を続けてもなかなか決め手がみつからない。情報の記録はできるが、仕事の創出につながるような、思考の結果を後で呼び起こすメモを残すのは難しい。本書では仕事の質と量を向上させるためのメモの方法論が紹介されている。
具体的なメモの取り方・使い方(「取り方」だけではない)のメソッド(○印、→、記号、吹き出し、マンガ、図形の利用など)は、目新しいものではないかもしれないが、仕事への結び付け方を考えるヒントを与えてくれる。言及しているのは紙のメモだけでない。デジタルツールを活用する場合のメモの仕方は検索のための「キーワード」を残すことがポイントといったコロンブスの卵的な示唆がありがたい。

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